君めく夜に焦がれて
28
珠月と会うため、いつもどおり深夜喫茶カプリスへの道を急ぐ悠花。
しかし、お店にはどうやら先客がいるようで――。
恐る恐る扉を開けた悠花の目に飛び込んできたのは、
カウンター席でお茶をたしなむ天寧の姿だった。