そのとき、恋って本当に唐突に落ちるものなのだ実感した。
しかし相手は、亡くなった奥様を今でも深く愛している上司で、絶対に私を好きになんてなってくれない。
ただ、彼と一緒にパフェを食べて、嬉しそうな笑顔を見られればそれで満足だと思っていたけれど……。
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私を抱いたあとに平気な顔で花嫁との永遠の愛を誓う。私の好きな男はそういう男だ。