公開投稿

2023.07.31 11:13

参考資料の見方について

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イラストを描くときは資料をしっかり集めてそれを見ながら描くのが大事だ、というのはもう多くの人が知っていることだと思います。

ですがその資料をどこにどのように表示させるか?

まで言及している方はあまりいないように思いますので、今回はその点について解説します。

ちなみに筆者は普段iPadで作業しているので、その前提で閲覧してください。


⚫︎出来るだけ近くに表示する


例えば眼を塗るとき、


①参考にしたいキラキラした眼のイラストを用意して目の部分だけをトリミング


②自分のイラストの目のすぐ近くに①のイラストを持ってくる


③参考の瞳をじっくり眺めながら塗る


このようにします。


参考資料を別のモニターに表示したりしている方は多いと思いますが、視力が低ければ細かい部分までは見えないですし(絵描きの9割は目が悪い)、描画している画面と参考資料の画面とが離れているとこっちを見て次はあっちを見て……と、目線を何度もキョロキョロ動かさなくてはならなくなります。

結果的に無駄に時間がかかる上に、細かい部分までは参考に出来ずクオリティの低いイラストになってしまいます。

参考資料を集めているのに下手な絵になってしまうのは大体これが原因です。


この際気をつけることは真似をしすぎると模写になってしまいオリジナルの絵ではなくなってしまう場合があることです。

参考資料はあくまで参考なので、自分流のアレンジを加えていきましょう。


⚫︎構図を合わせる


参考資料の画像を左右反転、回転などして自分のイラストに出来るだけ近い構図にします。

左向きの顔を描く参考資料として右向きの顔の資料を使っていたら、それはどう考えても使いにくいですよね。

資料探しをするときはこうして画像を弄れば参考資料として使えるようになる場合がある、ということも頭に入れて収集しましょう。


続いては資料表示におすすめの神アイテムを紹介します。スマホです。

左手デバイスを使いパソコンで作業している方は出来ない方法かと思いますが、私は右手にアップルペンシル、左手に資料を表示させたスマホを持ち作業をしています。


スマホは資料の左右反転、回転、拡大縮小が容易ですし、足りない資料があればググッて手軽に手に入れられます。

細かい部分を見たいときは拡大するだけでなく自分の顔の近くにも持ってこれて非常に見やすいです。

それと、多くの方はスマホでイラストを見るのでスマホの色味でイラストを見ながら作業を出来る、というのも大きなメリットとなります。

興味がある方は一度試してみることをおすすめします。