公開投稿

2023.07.31 11:17

トレス練習のやり方

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イラスト練習法の一つ、トレースについてやり方を解説します。


【アナログ】


①トレス台を使う


紙が薄めで片面印刷の場合にしか使えない方法ですが、トレス台という光る板の上になぞりたいイラストを乗せて透かしてなぞるやり方です。

一度トレス台を買ってしまえば壊れない限りずっと使えるというのがメリットになるかと思います。

今は安価かつ場所も取らないトレス台が沢山あるので絵描きなら一つ持っていても良いのではないでしょうか。

iPadがあるならiPadをトレス台代わりに出来るアプリもあります。


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②トレーシングペーパーを使う


トレーシングペーパーという薄い紙を使ってトレスする方法。

参考イラストの紙が厚かったり両面印刷であったりする場合でも手軽にトレス出来ます。

消耗品ですが安価で大量に入っているのでコスト面が気になることはないでしょう。

これを使うときはトレーシングペーパーがずれないようにバインダーやマスキングテープで紙を固定するのがおすすめです。


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③トレス練習用の本を使う


トレス練習をするための本が販売されています。

中級者以上が使っても有意義だと思いますが、初心者には特におすすめです。

まずはこれで基本的な描き方を覚えてください。

カッターで本を裁断してしまえば描きやすくなります。

本に直接描き込んでも良いですが、絵の描き方は何度も何度も繰り返さないとなかなか習得出来ないので、②で紹介したトレーシングペーパーを使うのもありです。


消しゴムで消して何度も使うというのも可能ですがその場合は消すことを意識して筆圧を強く出来ず、正しいストロークを身につけられなかったり

前に描いた線の跡に引っ張られてしまったりなど色々と問題が出て、学習効果は薄れると思います。

消しゴムでわざわざ消していく時間も惜しいのでこのやり方はおすすめ出来ません。



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アナログでトレスをするメリットの一つはイラストの拡大が出来ないことです。


紙に描かれた小さなパーツも拡大せずなぞっていかざるを得ないので自然とイラスト全体を視界に入れつつなぞることになり、これがバランスのとれたイラストを描く良い練習になります。

デジタルのような手ぶれ補正もなく、綺麗な線をひけるかは完全に絵師の腕次第になるため線を引く練習としても効果的だと言えます。


【デジタル】


デジタルでトレスをするのはとても簡単です。

参考イラストをペイントソフトで読み込みそのレイヤーの不透明度を適度に下げ、別のレイヤーでなぞるだけです。

普段デジタルでイラスト制作をしている人が多いと思いますが、それと同じ環境で線を引く基礎的な練習をすることによって正しい線の引き方を身に付けられます。


つい拡大して描きたくなりますが出来るだけ引いた状態でなぞるように意識しましょう。

適当になぞるのではなくブラシサイズを変えたり線の強弱を意識したりしながらなぞってください。

この工程がかなり大事なのですが、なぞり終わった後はトレス元のイラストを非表示にして自分が描いた線だけにして、そのクオリティを確認してください。


適当にしかなぞれていなかった場合、素人感が溢れる魅力のない線画になってしまっているはずです。

その場合どこが違うのかを考えつつ、また同じイラストをなぞってみてください。

そうすると線のちょっとしたズレや太さの違いなどによって絵の印象は大きく変わる、ということに気付けます。

この線画へのこだわりを獲得出来ると線画が得意になりますし描くのがずっと楽しくなるはずです。