公開投稿
2023.07.31 11:34
アイコンイラストの描き方
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今回はアイコンをどう描くか、どう作るかについて考えてみます。
アイコン依頼は、依頼募集をしたときに一番多く送られてきます。
理由としては、
・Vtuberのような活動をしていなくても、SNS上の自分の姿、分身が欲しいと考える人は多いから
・一枚絵等と比較して相場が安く依頼が気軽に出来るから
などがあると思います。
今はたくさんの人がTwitter・Instagram・YouTubeなどのSNSを利用している時代なので、オリジナルアイコンイラストの需要は常にあります。
ですので、イラストを仕事にしたいと考えている方は、まずはこのアイコンの描き方を習得するのが一番手っ取り早いです。
極端な話をすると描くのが難しい全身イラストや背景などの練習は全部後回しにして、バストアップの描き方だけを集中して練習すればイラスト歴が短い方でもすぐにイラスト依頼を始められる可能性があります。
アイコンイラストについて学習することが有意義であると理解してもらえたでしょうか。
ここからが今回の本題、良いアイコンを描くために意識すべきことです。
①見やすさ、わかりやすさ
イラストを描いている人はデジタル機材で拡大しながら作業しているので忘れがちですが、SNSアイコンは基本的にかなり小さく画面に表示されます。
そのサイズにしても何が描かれているか分かりやすく、魅力が伝わるようにする必要があります。
見やすくするための具体的な方法としては
1.アウトラインの線画を太めにする
輪郭などの線画が細かったり薄かったりすると悪い意味でキャラが背景に馴染んでしまい見にくくなります。
2.顔など見せたい部分を大きく配置する
全身イラストをアイコンにしたりするのもありですが、基本的には顔周りを大きく配置してあげたほうが魅力が伝わりやすくなります。
3.コントラスト差を強めにする
陰影をつけるときはちょっと濃すぎるかな?と感じるぐらいにつけてあげると丁度良かったりします。
コントラスト差があまりないとアイコンサイズだとパッと見では全然目立ちません。
4.細かく描き込むよりざっくり描く意識で
細かい線、細かい塗りをちょこちょこと描き込んでもほとんど見えません。
ここからここまでは明るくて、ここからは全部影!
というように、ざっくり描くつもりでライティングなどを考えると上手くいきます。
5.背景色を適切にする
シンプルな単色背景にする場合、向いている色があります。
キャラクターの色味にもよりますが、青・オレンジ・黒・白にすると見やすいアイコンになります。
背景色に悩んだ場合はとりあえずこの4色を試してください。
6.詰め込みすぎない
メインとなるものを一つに絞り、キャラや小物をたくさん描いたりはしないようにしましょう。
②その人らしさ
アイコンイラストはSNSでの姿、分身です。
だから依頼者の方が、
『このイラストは自分自身だ』
と思ってもらえるかが大事です。
可愛い系、綺麗系、かっこいい系のどれなのか。
表情はどんなものが良いのか。
依頼者のイメージをきちんと読み取りかつそれを描く力が必要になります。
依頼者からかっこいい系の男性を描いてと言われても、それがハンターハンターのキルアのようなイメージなのか刃牙の範馬勇次郎のようなイメージなのかで全然イラストが違ってきますよね。
だから実はアイコンに限ったことではありませんが、依頼絵は描き始める前のヒアリング、イメージの共有が一番大事だったりします。
依頼者は基本的に絵にはあまり詳しくなく説明も苦手なため、お医者さんになったような気持ちで詳細を聞き出してください。
③見た人に好感を与える
表現の方法は様々ですが、アイコンイラストは見た人に好感を与えることが重要です。
例えば、ものすごく激怒している表情のイラストを描いた場合、そのクオリティが高かったとしても
それをアイコンに設定している人は機嫌が悪そうに見えて、ちょっと近寄り難くなってしまいますよね。
逆に明るい笑顔のイラストなら仲良くなりたいと感じるかもしれません。
これについては現実の人付き合いと同じと考えるとわかりやすいかと思います。
これで今回の記事は終わりです。
アイコンは有名なYouTubeチャンネルやアプリを見るとかなり参考になるので、どんな工夫をしているかな、という絵描き目線でじっくり眺めてみることをおすすめします。