公開投稿

2025.10.12 00:00

2025年9月 クロクロPBWの受発注開始



いつもお世話になっております。

撒菱.Rです。


9月中に制作・納品させていただいたイラストのご紹介です。

※記事内に使用している画像はすべて透かし・権利表記を合成しています。


エビマンさん(クロスクロニカ)



 シャコの混種でパンチメインのバトルスタイルとのことで、王道のモンハナシャコをモチーフに制作させていただきました。


・コ◯コロよりボ◯ボン路線

・どこか影を感じる雰囲気で

・表情が分かりやすいように


 普段なら硬質部分に穴を開けてその下に目を配置したいところなのですが、目の表情が活きるようあえて表面にそのまま描写。顎は「会話時に開閉してもいいし、しなくてもいい」どちらでもイケるようになっています。


色と柄

 モンハナシャコと言えば、鮮やかなカラーリングと特徴的な斑柄ですが、ボディに直接あの柄が描かれていると今後の衣装チェンジに悪影響がありそうな予感がしたので、今回はお洋服の模様として採用しています。


衣装

 人外味を出す要素として、ウエストをガッツリ削る主義なのですが、この細いウエストを際立たせるのにゴツいベルトが大活躍します。エビマンさんのプロフィールを拝読した所、おそらくPLさんは仮面ラ◯ダーもお好きなんじゃないかと思いました。反旗を翻した悲哀と孤独を抱えたヒーロー、いわゆる「石ノ森イズム」の香りがする。とはいえ、もろに変身ベルト路線の外観にしてしまうと世界観的に憚られたため、パンチから連想したチャンピオンベルトに。ドクロが逆さまなのはアンチ悪の組織的な意味合いになれば、と。

 そして腕のスカーフ。最初は首周りに着けるべきか迷っていましたが、よりニヒルな雰囲気に寄せるべく二の腕に。また、こちらもプロフィールからの着想で、「大切な誰かから貰った」などのフックになったら良いなという思いがあります。


 手首から先だけ赤にすべきか緑にすべきか、ギリギリまで悩んでいました。(きっとこれまで、多くの悪人の血に濡れてきたのだ)と思うと赤がいいよなあ、と赤に。それに「ぶん殴るシーンも残像が赤くなるからかっこいいよ!」という理由も。こちらも「じつはこれグラブです。篭手です」とすることで無かったことにできます。


余談

 例として挙げていただいていた版権キャラクターが全員推しでした



逝名井さん(ルートエデン 浴衣コンテスト)



 いつもありがとうございます。大変お世話になってます。

 初イラストを描かせていただいたときはここまでご愛顧いただけるとは夢にも思っていませんでした。私はしあわせものです。いつも本当にありがとうございます


浴衣

 浴衣コンテストにおけるメインディッシュ&メインコンテンツですね。今まで描かせていただいた全身イラストであまり使っていなかった色を使用しています。柄、分かりにくかったらすみません、こちら黄色のミモザです。イラストに植物を入れる時は、必ず花言葉を確認するようにしているのですが、色々調べているうちに「もう困難絶対ミモザにするしかないやん!」と思ってミモザにしました。ミモザ全体の花言葉は「友情」なんですが、なんかもう泣きそうです(情緒不安定)。


景品盛りだくさん

 とにかくお祭りっぽいものたくさん持ってもらいたい!たこ焼きとか綿あめとかお祭りグルメに思いを馳せましたが、今回は食べ物ではなくにゲーム系屋台の景品に注力しています。

 縁日や屋台で貰えるもの筆頭としてはやはり金魚は外せないですよね。そして謎のビニール風船のおもちゃたちと、光ったり鳴ったりするアクセ。両手の紙袋類ですが、実在のアパレルブランドのショッパーをモデルに彩色しました。ヴァ…とかヴィ…です。ナイロン袋のほうはコンビニのものだと思われます。


手、足、指

 手・足の描き込みにはこだわりがあるのですが、今回は特に綺麗に描けました。指の長さはなるべくPCさんの設定やルーツに沿うようにしておりまして、逝名井さんの足はエジプト型のイメージで描いています。しっかり調べててもみたんですが、ネイティブアメリカンの人たちってエジプト型っぽい足指してるんですよね……。日本人は7割がエジプト型だそうです。


アクセサリー

 銀と革ひものネックレス。小さくて見えづらくなってしまいましたが、石はターコイズです。最初は金でしたが、ターコイズと金って合わないなぁ…と思い銀に。



野分さん(ルートエデン)



 低身長め+筋肉質は、発注者さんのヘキに沿えるか、という点において高難度だと思っておりまして、発注文から掴みきれない時はギャラリーを拝見して傾向を見てから慎重にラフを進めます。


ポーズ

 これまでの全身図は、スッ…とした立ち姿が多いと感じたので、今回は捻りのあるポーズにさせていただきました。半目と不敵な笑み、すこし前に屈んた姿勢と、傾けた盃で、余裕のある大物っぽさが出せていれば幸いです。


衣装

 羽織の生地をしっかり見せたいのと、着崩した和装とインナーを隠したくないのとで、このような形になりました。表ハデハデにするより、翻したときに鮮やかな面が見えるのが浪漫だと思っているので、今回は裏地を柄物に。紅葉はイロハモミジをモデルに描いています。はじめは赤系で揃えていたのですが、せっかくの紅葉が目立たなくなってしまったので、下地を黄色系のグラデに。夕焼けのような印象のとてもバランス良いカラーリングになりました。

 羽織の下の衣装は、普段の「蛍光イエロー、グリーン」のものとは相反した雰囲気かつ、赤が映える色味で攻めています。単に紫だと浮いてしまうので、より和風を追求して葡萄色に。


 牛の脚です。偶蹄目の脚ってかっこいいですよねえ~!実際の牛の脚の写真を見ていると、足首から下が意外と細くて、今回はミノタウロスの資料も並行して集めました。袴の影響で膝~腿は直接描写していませんが、シワや影で強そうなシルエットが出るよう調整しています。蹴りが強そうなのはもちろん、四股を踏んだときに石畳にヒビが入りそうなイメージで描いています。


小物

 右手の盃のお酒は透明…と見せかけて透き通った薄い黄金色にしました。アドリブで紅葉を浮かべています。

 左ツノのリング状のアクセサリーは錫杖モチーフです。ラフ段階では両ツノについていたのですが、ツインテ的かわいさを醸し始めたのでアシメにしました。

 首のお守りについては、アジアテイストのファッション強者・傾奇・伊達者と、僧や神職者の複合イメージから。もっと首周りのアクセを増やそうかとも思いましたが、描線が渋滞して結局全体の印象が濁ってしまう予感がしたため、お守りオンリーになりました。



2025年9月の納品紹介は以上となります。

ご発注・リクエストありがとうございました!


骨折での入院・退院を経て「コンスタントな活動の重要さ」が身にしみまして、今後は毎週日曜日に炎&窓開けを行おうと考えています。


もしお目に止まりましたら、ご縁を頂ければ幸いです。よろしくお願いします。