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使用ソフト:Rebelle
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「優しき迷い」
豪奢に着飾る人の形(かた)
空虚な心を隠しつつ
偽りの裡(うち)に生きている
仮面は心根(こころね)侵食し
秘めたる世界が壊れゆく
虚ろと現(うつつ)の寄る辺なく
夜の帳に駆け出す
暖簾の竹に見えたもの
異形の姿が迷いを映す
優しき時間に誘(いざな)われ
委ねた身体は心地よく
されど所詮は人の影
目覚めの花の香(こう)に寄り
躊躇う心が生まれゆく
闇夜は白み薄れゆき
優しき迷いは夜明けに消ゆ