ロワールハイネス号の船鐘
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眠れない夜は本を片手にここへ来る。月のましろき光を浴びながら、石の長椅子に横たわる。ひやりとするそれが気持ち良くて、いつしかまぶたを閉じるとまるで水の中にいるような青き闇が優しく僕を包んでくれる。
◇子供時代のシャイン。