みよちの旅路
第四話 みよち生死を彷徨う・前編(サンプル)
ツゲという駅に着いた二人だったが、みよちが降りようとした瞬間にイレギュラー・ニシヒノと謎の存在シンプルスピードマンに襲われて、みよちは瀕死の状態になり、交通手形遺伝子を右目ごと奪われてしまう。博士はどうにか彼女の意識を車内のネットワーク上に保存することで命は救うことはできたが、それも発車時刻までしか持たないと、列車制御AIのスマートに忠告される。博士はみよちの新しい身体を探すために、近隣の学校跡からインターネットクラッキングで生計を立てている、ダイバーと呼ばれる者たちの協力を仰ぐ。一方、交通手形遺伝子には盗難防止用の緊急ロックがあることを盗み出した後に知ったニシヒノはイレギュラーのボスであるマグレヴという存在に詰めの甘さを叱責され、大慌てで錫鍍金博士を襲撃に向かうのだった。
この作品は、コミティアなどの同人即売会イベントで頒布したものと同じものになります。(初出:コミックマーケット106)
今度の文学フリマ東京41でも頒布予定です。
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