白紅茸4
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白紅茸の一族には長様(おささま)が群れに1匹存在します。
長様は白紅茸の中で長寿の個体が変化した姿で長く伸びた尾が蛇の胴体となり、
足もどきは消失し人型だった部分は蛇の形になる様に飲み込まれて消えていきます。
この姿になると自分で自分の手入れが出来ないためその代わりに、
他者から栄養を補給しないと生きていけない青個体や白個体がお世話を担当します。
巨大な体ゆえに土地からの栄養を吸収しやすく背中の茸や体毛も伸びやすいため、
刈り取ってご飯にしたり薬にしたり編んで皆が衣服を作ったりします。
三つ編みにしているのは毛を素材として利用するには長い方が良いのでまとめておき、
十分に長くなると刈り取って1束2束とまとめて管理します。
体長は長生きするほどに伸び続けるのでかなりの年齢の個体は体が大きすぎて、
山自体をとぐろを巻いて覆ってしまえるほど巨大化した個体も存在します。