森の気球
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空をふわふわ浮いて移動する生き物が居るとしたら、どうなるかを考えてみたらこんな感じになりました。
草食で木の葉や木の実を食べ胃の中のバクテリアの効果でメタンガスを作り、
作ったガスをお腹の膜に入れて気球の様に浮かび移動をします。
草原を餌を求めて動き回る様に空を移動し餌が豊富に実っている場所を見つけては、降下して木の実や木の葉を食べます。
気球部分が膨らんだらバランスをとるために中指の部分にある伸びた硬い爪同士を引っ掛けて、
お腹の皮が広がりすぎるのを抑えたりします。
飛んでいるところを襲われたらためているガスを噴き出して素早く移動して回避し、
敵をけん制するために棘の付いた尾で振り払う動きをしてひるませます。
狩られる側なので全ての方向を警戒するために耳が多く付いておいますが、
人には「森の気球」と呼ばれ優秀な素材としてハントされたりします。
良く伸びる丈夫なお腹の皮は柔軟で伸縮性能が高い上に、
ガスなどを入れても外に漏れない気密性の高さから馬車の幌(ほろ)などに使われます。
尾や爪の硬い部分は装飾品に加工されるか武器等に使われ、羽や毛皮は衣服に使われます。