ティージェル・バートリュという少年
~とある男の記録~
【ティージェル・バートリュという少年】
という作品の肖像画だ。
名門貴族のバートリュ家の最後の当主で、チェクティック城の主の一人だった。この絵を描かれたのは、彼が17歳のときだそうだ。
少女のような可愛らしい顔立ちなのに、彼の実態は血液嗜好症のサドマゾヒストで、美しいと思った使用人や町の男を拷問して痛めつけ血を搾り取り、それを肌に塗ったり飲み干すのが日課だったようだ。…吸血鬼気取りなのか?
まるで悪魔のような所業を成した美貌の少年の末路は、自分のやってきた罪が全部暴かれて、自分が主だったチェクティック城の地下牢で幽閉!だってねぇ…。普通なら即死刑の殺人鬼だが、貴族の生まれで未成年だから~とか、どっかの帝国の女性君主の親戚でもあるから~とかそんな理由で、有罪の結果の罰は幽閉されただけだってさ。
おかしな話だよなぁ?無残に殺された男や使用人たちの無念も晴らされないってもんだ。
しっかし、そんな状況に追い詰められて、よく3年も生き延びたよな。そのうえ死因は毒による自殺だったらしい。…その屋敷に、彼を殺せるレベルの毒も林檎も、それらを自分で用意できる可能性もなかったらしいが…。毒林檎で自殺って、おとぎ話の裏側みてぇだな。
そんな奴にも愛する思い人の男がいたんだってな。ティージェルのことを愛人にしていた、ルードレェ王国の第三王子を愛していたそうだが………この話はまた今度にしようか。
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ティージェルは名門貴族・バートリュ家の最後の当主。
可愛いものとアップルパイが好きな17歳の男の子です。 こう見えて一人称は『俺』だし、二人称は『アンタ』。
甘えたがりで、素直で染まりやすい性格...だが、すぐ癇癪起こすし口は悪いしどきつい下ネタばっかり言う。残念な美少年。
レオンハルト王子が大好きで、いつも彼の近くで行動しているます。
彼の元ネタは、グリム童話の「白雪姫」と、血の伯爵夫人と呼ばれた「エリザベート・バートリー」です。
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2023年に制作。
使った画材
・色鉛筆(メインがこれ)
・透明水彩
・アルコールマーカー
・シャープペンシル
・ミリペン
・アクリルガッシュ
・CLIP STUDIO PAINT