錬金術師のアンリ・ラーティ
【錬金術師のアンリ・ラーティ】という作品です。
アンリ・ラーティという美貌の男性と、とある罪人の「夜」の直前。男がアンリ・ラーティに襲い掛かる直前の絵。
突如ルードレェ王国第三王子・レオンハルトの前に現れた錬金術師、アンリ・ラーティ。
性別不詳、年齢も不詳。しかし美しく魅力的なその錬金術師は、レオンハルトを虜にした。
最初は、資金難の解決のために勧められた錬金術。けれどレオンハルトは、元々美少年好きのネクロフィリアだった。レオンハルトは、錬金術の生贄に少年たちを襲い、犯すことが目的になっていた。
さらにレオンハルトは、美貌の錬金術師・アンリ・ラーティの魅力に夢中になった。
ついには、片手間に美少年を殺めつつ、アンリ・ラーティという男を組み敷き、犯して抱くことに快感を覚えだす。どんな美少年よりもお気に入りの、夜のパートナーとなった。
けれど全て、アンリ・ラーティと名乗るスパイの男は、舞台の台本通りに演じただけ。レオンハルトが自身の魅力に憑りつかれ、何もかもを投げ出すよう、相手が自分に魅了されるよう、演じただけ。
全てはルードレェ王国の現国王が描いた絵図。死者をも出す舞台劇。
レオンハルトを自滅させるための、甘美な罠だった。