公開投稿
2025.01.29 19:00
【試合の感想】球詠第102球 連合戦3
▼埼玉県大会二回戦 連合対新越谷
※第102球は赤枠の範囲。青セルは出塁、赤セルは打点発生。守備位置の()無は途中出場。
瑞帆になりたい。
第102球、連合戦の感想です。
前回の感想はこちら。
今話は開幕、三塁コーチャーの瑞帆にバットを渡しに行く詩織のかわいいぷんぷく顔でスタート。
連合は、連打を浴びたものの失点がエラー絡みだったこともあり、
「まだ新越谷は大田攻略の糸口を見つけてない、はず」として大田投手を続投させます。
いっぽう、大田投手の特徴は把握できた、はずの新越谷打線。
前回の感想で大田さんの球を私は「打ち頃になった」と断定したのですがなってませんでした。
思ったように打てず「ついてない」と前回呟いていた芳乃は、希に意見を求めます。
希いわく、投手の特徴を把握しても打者側は普段のスイングをそう大きくは変えられないと主張。
その希が代打に推挙したのは瑞帆。
本人に自覚はないものの、瑞帆は、粘り強く、球を他の選手より前でさばくのが得意な選手。
瑞帆は期待に応えて打席の中でタイミングを修正し、見事センターへ大きくはじき返します。
これが犠牲フライとなって同点。
りされいに挟まれる瑞帆(血の涙)。
この打球は新越谷この試合初の「フライ」でしたがまだ守備範囲だったこともあって、
前のイニングからすがっている「たまたま打たれただけ」をここでも信じたい連合。
しかしその望みを砕いたのは次打者息吹。
息吹が瑞帆と同じ飛球を打ったことで、
「やっぱりしんこしは大田攻略の糸口をみつけたんじゃね?」と連合に思わせることに成功します。
もともと連合のエースは樋口さんですから、
大田さんよりは実力的に一段ギアをあげられるはずですし、
新越谷が大田さんの投球にやっと慣れてきた状況下で違う投手に交代させれば
そこで新越谷の「慣れ」はリセットされて気勢をそぐことができるはず
と考えた大場さんは、満を持して樋口さんをマウンドに送ります。
ちなみに、大田投手は4回を投げて失点2、自責点1、四死球0のナイスピッチングでした。実は最後まで攻略されてないのです!
結果的にこの交代は逆効果となります。
樋口投手の球は、昔から「速球には強い」と自認する新越谷打線にはおいしい相手。
怜が反撃の口火を切って二塁打。これがこの試合、新越谷にとって初の長打となります。
続く菫が三塁横を抜くヒットで俊足の怜が帰り、ついに新越谷が逆転に成功します。
菫は前の打席では瑞帆のように大田投手の遅いタイミングにあわせにいってクリーンヒットを放っていますし、
この打席では代わった樋口投手の速球にも素直にあわせています。
いままでからも芳乃や光先輩から「三振しにくい打者」としてミート力を評価されてきた菫、
ここにきて更にバットコントロールに磨きがかかってきてるようです。
最後のページのガッツポーズがとても凛々しいですね、
長く菫の努力や悩んだ姿などを見てきた私たちにとっても非常に感慨深いものがあります。
さて守備については、小町が本領を発揮しています。
ふわっとした試合の入り方で早々に失点してしまった小町。
ベンチで先輩たちの力のこもった応援の姿を見て、自分は大きな責任を負っているということを自覚した彼女は
5回表の連合をみごと三者三振にきってとります。
描写のあるだけでこの試合8つ目の奪三振です。
相手は連合とはいえ、学年は上の子が多い相手。それを向こうに回してこの投球は圧巻といっていいでしょう。
小町は連合の6番打者安部さんに粘られたとき、スプリット(SFF=落ちる球)を投げて空振りを奪っています。
基本的には「細かいコントロールはないものの球威で押していく」スタイルですが
こうした目先を変える球種があることで、相手に的を絞らせない結果になっています。
ライバル校でいうと柳大の朝倉投手も荒れた速球とスプリットの組み合わせですので、
悪癖を抑え込めている状態の小町はしんこしのプチ朝倉と言っていいかもしれませんね。
新越谷はライトに入っていた詩織が代打で瑞帆に代わったことにより、5回表から守備位置が大幅に変わっています。
入った瑞帆はショートに、ショートの稜ちゃんがサードに、
サードの理沙がレフトに、レフトの息吹がライトの守備につきました。
稜ちゃんは現1年生のお披露目となった大宮第一との練習試合のほか、春大会の南栗橋戦でもサードに入ったことがあります。
現1年生が加入したとき先々のことを考えると三塁手の子がいないことが私には物語的に少々意外だったのですが、
もしかすると稜ちゃんがサードへコンバートされる可能性があるのかもしれません。
隣で菫とメタバース会話ができなくなるのが残念ですが(←今もできてない)
反応速度や足の速さ、状況判断力から考えると良いサードになるかもしれませんね。
※このBLOGはすべて私の勝手な解釈でやってますので本気にはなさいませんよう。
理沙が公式戦でレフトに入ったのは私の知る限りこれが初めてだと思われます。
実はコミック第11巻まで登場人物紹介の理沙の項に「外野手」の表記が入っていたのですが、
12巻以降はずっと表記が消えてまして、
「設定がボツになったから消したのかな」なんて邪推してたのですが(←コラ)、
いやいや、やはり軽やかな理沙先輩、広い外野の守備もそつなくこなせるユーティリティプレイヤーです、
大切な設定が生きててよかったです。
怜にあこがれて外野もやるようになったみたいな過去エピソード、いずれ来ませんかね。来きますよね。ありがとうございます。
あと、あえて息吹も同様に経験値の低い(※)ライトにまわして残しているのですね。
(※幕鈴との練習試合ではやってました)
芳乃の息吹への信頼の高さを感じます。
今回の話でも芳乃に説明されなくとも今やるべきことを理解していた息吹。
いってみればグラウンド上に芳乃がいるようなものですから代えるべきではないのかもしれません。
まあこれで、怜を挟んで理沙息吹が並ぶ、「理沙・怜・息吹」のデンジャラス外野ができたわけですけどもね(何)
さて、試合はもう、新越谷があと何点とって終わるかにシフトしつつあります(ホントか?)。
場合によっては5回裏コールドという可能性もあります。
そうなると理沙の外野守備機会は無いですね…
この三校でやる最後の試合となってしまう連合のあがきはあるのでしょうか。
なお、4月発売が決まったコミック第17巻にはこの102球までが収録される予定。
コミック派の方は大場さんの絶望顔を眺めながら試合の続きを半年待っていただくことになります。