公開投稿

2025.11.26 18:00

【感想】球詠第112球

県営大宮公園野球場に集うしんこしと、椿峰高校。

ついにこの対戦が観られる日がやってきました。


しょっぱな、お嬢様たちのご挨拶に動揺する庶民のみなさん。よろしくてよ。

そんな中、ついつい育ちの良さが出てしまう瑞帆。


以前、寝起きのときに「5000万円...」という寝言を呟いていて、小町に指摘されたとき目が泳いでましたが、

もしかして、昔はご令嬢だったものの、親が5000万円くらいの借金を抱えて没落しプロ野球選手になって一発当てようと野球を始めたとか、そういう感じなのでしょうか?

ここまでの瑞帆の前のめりがちな理由がなんとなく見えてきました…かね…?


さて、マウンド上には椿峰のバッテリーが登場。

捕手が先にマウンドを整えて待っているというまるで長年連れ添った女房と旦那のようなルーティンを見て、にわかに興奮するしんこしの捕手ふたり

「私もあんな感じのやりたい」と振り返りますが朴念仁のヨミはなんのことかさっぱりの様子。

ヨミが読んでいるマル秘データ、芳乃の書くマル秘のデザインは初期の部員募集の頃から毎回厨二病ぽさがあって好きです。


そんなこんな(?)で埼玉県夏大会ベスト16、椿峰戦がプレイボールです。


バックスクリーンに椿峰のスタメンが映っております。

ざっと見た感じ、どうやら日本ハムファイターズ由来のお名前が多い様子。

捕手は實松さんのようですね。

そしてしんこしの1番打者は希で守備位置はレフトの模様。お、公式戦レフト希はひさびさな気がしますね。昨夏熊実戦以来かな?


椿峰先発西村嘉花様はぐるっと背を向けやや手首を上に返しながら投げるサイドスロー(気味のスリークオーター)。

元西武ライオンズの潮崎のようなフォームですね。

ここで優秀な1年たちからVAAの解説。

また横文字かよと読者の心の声を代弁してくれる稜ちゃん。



通常、上からボールを投げおろすと、ボールはキャッチャーミットに収まるまでに揚力を失い、マウンドという傾斜もあって、必ず最後は直線よりやや下に落下するのですが、

西村さんは横から高めに投げ上げることで、このミットに収まるときの落差を帳消しにしているようです。

打者は直球を、最後に少し垂れることを念頭に、直線よりやや下をたたくイメージでバットを出します。

(この辺の話はフカトー戦の対松岡凛音の話のときにも出てましたね。)

ゆえに、最後の落差がないとバットはボールの下を空振りします。


しかもしんこし打線のように強振する打者は、より下から上に向かってバットを出して振り上げます。垂れるボール対しては振り上げたバットと角度が合いますがボールが垂れない場合は当てにくくなります。

直球の最後が垂れずにバットが下を空振りすることであたかもボールが浮き上がってきているようにみえる、これがライジングファストボールです。(実際には浮き上がってるわけではない)

バットをスイング途中で上に軌道修正するのは至難の業であるため、こうした浮き上がる(ように見える)軌道は打者からすると非常にやっかいな球となります。


ちなみによく「ノビのある直球」と言いますが、

このノビはつまり最後まで球の軌道が「伸びる」ことで垂れにくい球という意味になります。

ヨミなど剛腕投手は球自体に強いジャイロ回転を掛けることで球に揚力を与えてなるべく垂れないようにしているのですが

西村さんは回転に加え、投げ方も工夫してこのノビを会得しているようです。



さてさて、

そんな西村さんの球も希にかかればクリーンヒットです。

しんこしにとっては幸先のよい始まり。

ちょっと口元をゆがめるお嬢様らしからぬ表情をしているぽい嘉花様。

性格がアレな感じだったりするのかな?🙄


次打者は二番の定位置に戻った菫。

ここはバントかなと思いましたが、強攻でいくようです。

ひっかけた打球はショート奈良原さんからセカンド木元さんへ渡り、ファースト田中さんへ転送されて6-4-3のダブルプレー。


ここで芳乃の説明が入ります。

ペアの相性による起用。

ふむ…つまり百合起用…というわけですな?🤔


松井遥菜ちゃんの友情?出演うれしい。

この試合と同じタイミングできっと彼女もベスト16を戦ってるはずです。…ですよね?


ここの数字自体はおそらく説明のための例で遥菜ちゃん採点ではないと思いますが、

要するに選手同士の波長が合いやすい組み合わせのほうがより力が出せるということで、

椿峰はこの百合…相性を重視してスタメンを決めているということなのでしょう…

素晴らしい...素晴らしい方針ですわ!😆

各校もどんどん採用すべきやり方です。

さりげなく瑞帆が小町を意識しているのもよし。



ここで美咲の分析。

もう分析は美咲に任せろ。

シームシフトウェイクという単語が出てますが、野球のボールには108の赤い縫い目(シーム)があり、このシームの盛り上がり部分に空気がぶつかって気流が変化し抵抗が発生することで、投げたボールに様々な変化が加えられることが最近になってわかってきています。シームにこの角度で空気がぶつかるとこう曲がる、あるいはこう失速する、といった風に。

変化球の握りとリリースというのはこのシームシフトウェイクを狙った通りに起こしやすくするための手段だったわけです。(もちろん球の回転数や球速なども必要になります)

椿峰では、「こういう球を投げたい」→「こういう気流の変化を起こす必要がある」→「なら、こう投げるとよい」ということをデータから逆算してやっているということのようです。

リアルでもバウアー投手やダルビッシュ投手らトップ選手たちがプロ用のシステムを使用して実践しています。

システムにお金がかかるため高校でこれをやってくる学校は多くはありませんが、そこは椿峰、さすがお嬢様学校だということなのでしょうね。



怜が三振で初回しんこしは0点。

怜は「映像では確認済みだが打席ではどうか」と言ってましたが、

やはり打席で見ると違うようです。他の打者もどうなるか。


そして裏の椿峰の攻撃。

マウンドにはエースのヨミが向かいます。


※イメージです。



先に行って出迎えることをやりたいのに早く投げたいヨミはさっさとマウンドに進んでしまうので、せめて一緒に行こうとする詩織。いじらしいですね。

というか、スタメンマスクは詩織なんですね。


小町はガールズ時代、いま椿峰打線にいる選手によく打ち込まれたようです。

ボコられたのが一発病発症後だとすれば、つまり椿峰の打線はほとんど強打者ということに。

小町の登板機会は今夏もうないのでは…


椿峰の戦略班がタマちゃん対策を練ってきたところ、

ヨミ詩織バッテリーは新球種ワンシームの連投で煙に巻きます。

「おいおいなんですの」など驚きの声をあげる椿峰のみなさん。

おいおいホントにお嬢様なんですの?😳


そこでようやく捕手が山崎選手でないことに気づきます。

んなアホな。稜ちゃんがまたこちらの心の声を代弁してくれます。

おだやかにほほ笑む椿峰の蛭間監督。

ひるま…ヒルマン…トレイ・ヒルマンかな?🤔

ミスがあったときにほほ笑んでる監督という存在ほどこわいものはありません。あとでおしおきでよろしくてよ


ここまでバックスクリーンの表示が椿峰側しか映されてなかったのは、ファースト守備タマちゃんのサプライズのためでした。実際びっくりですよ。

木元さんのファウルのシーンで1塁にタマちゃんがいるの、コーチャーだとしてもそこにいるのおかしいなとは思ったんですよね。まさかのファースト起用とは…まったくの予想外でした。

芳乃は詩織のスタメン起用については意図を解説してくれてますが、

タマちゃんのファースト起用の意図はまだ不明です。

ベンチに置いておくのでなくて1塁というのはどういうことなのか。

打力期待で起用してるとは考えにくい気がするんですが、

それとも西村さんとの相性(百合ではなく)がいいみたいなデータがあるのか、

はたまた、タマ詩織どっちかだけ試合に出すとカドがたつので公平を期して、とかそういう理由なのかはたして🙄


それにしても、1塁にいるタマちゃん新鮮ですね。

普段、バッターのメットか、捕手のメットかを被っているか、ベンチにいるときは被ってないか、でしたから、野球帽を被っていること自体が珍しいです。



横で詩織との百合起用...もといペア起用を目の前でまざまざとみせつけられながらおあずけ状態のタマちゃん。

これは俗にいう「放置プレイ」ってやつですね?

あるいは「じらしプレイ」ですか?(やめなさい)


ムラムラ興奮状態のまま放っておかれるタマちゃん、

これまでにないエネルギーを溜め始めます。

百合起用にこんな効果が(?)

サブタイトルの思わぬ収穫ってここですか?!

プクイチ先生芳乃も罪なことをする…


というところで今回はここまで!

タマちゃんひと月この状態でおあずけ!(やめなさいって)

我々読者も一カ月おあずけ!()



しんこしのスタメンですが、

四番に理沙が入っているところまではスコアボードで確認できました。

ショートの守備には稜がいて、詩織以外の1年はベンチ、息吹はどうやら1塁コーチャーのようなので、

残るライトには光先輩か白菊が入っている感じですね。私はたぶん白菊かなと思ってますが、どうでしょうか。

思えば昨夏の大会も、緊迫した梁幽館戦の次はギャグテイストの馬宮戦でした。

今回も、前の姫宮戦の終始ビリビリしたムードから一転、ちょっと軽めのテイストにしてうまく緩急をつけている感じがしますね。

読者はプクイチ先生の奏でる演奏に身をゆだねて楽しませていただくといたしましょう。


次回も楽しみですね!