公開投稿

2025.12.29 12:00

【感想】球詠第113球

夏大会の第五回戦 椿峰戦、しんこしは8番のタマちゃんの打席から始まります。

最初のコマに「二回表」とありますが、まぁこれは「三回表」の誤りでしょう。初回3人で凡退していますので…


タマちゃんは西村さんの球をセンターへきれいに弾き返します。

このとき椿峰ファーストの田中さんが、簡単?に打ったことに対し疑問を感じています。

やはりタマちゃんスタメン起用には何か秘密があるのかな?

ちなみに「恐怖の8番打者」は下位打線なのによく打つ人を指す言葉。7番だったり9番だったりも。


今回最初のページでスコアボードがみえて、しんこしの打順が明らかになりました。

5番稜、6番白菊、7番詩織、そして8番9番がタマヨミということになります。


公式大会における稜ちゃんの5番は(たぶん)昨夏の馬宮戦以来となります。

その後どんどん打順を下げられ秋大会では9番に甘んじてましたが、今夏は連合戦・姫宮戦と6番を任され(西堀戦は打順不明)、ちゃんと仕事をこなし、この試合とうとう1年ぶりのクリーンナップ復帰となりました。

芳乃の評価うなぎのぼりで私もうれしい☺️


いっぽう来年の主砲を間違いなく担うであろう白菊はいまだクリーンナップならず。今後も稜ちゃんと切磋琢磨していってほしい。

7番には打撃が評価されているのか詩織がタマちゃんより前の打順に。

しかし一死で始まったところをみると、初回の希以降ここまで誰も出塁できずタマちゃんの打席を迎えている模様。


続く打者は9番のヨミ。芳乃のサインはなんと強攻。

芳乃サン大事なチャンスをギャグで消化していいのデスか?と思いや(失礼)、バントよりも得点期待値のあがる考えが指揮官にはありました。

ここで、捕手の實松さんが「よほど打力が低くない限りバントの期待値はマイナス」とセイバーの理論を引き合いに出しています。

統計上、バントしてチームの得点につながるか(=バントさせる意味があるか)どうかの損益分岐点は出塁率.120くらいで、セイバーメトリクス的には出塁率が.120より高い選手ならバントより打たせたほうがよいらしいです。シード校のレギュラーで出塁率が.120より低い選手は、あまりいないかもしれませんね…。あれ?ヨミの打率ってたしか


1番に帰って希はヒット。これで2打席連続ライト前ヒットです。

打たれた西村さんはまた心穏やかでない様子。

そんな彼女に捕手の實松さんがすかさずフォロー。

たった一言それを言うためだけにマウンドに来てくれる彼女に自然と表情がやわらぐ西村さん。

二人だけの空気感とてもよろしいですわ😍


美咲先生による球種見分け方コーナーを経て、

西村さんの直球を狙い打ちにしようとする菫。

美咲はただ言われて三塁コーチにいるんじゃなくて、ずっとそんなことを考えたりチェックしたりしているんですね…

芳乃の入れ知恵なのかしら。もし美咲が自主的にやってるんだとしたら相当優秀な1年生ですよこれは。ぼんやり仕事してる私も見習わないと


さて、ここで椿峰バッテリーの秘話が語られます。

西村さんは田中さんの、そして實松さんは片岡さんの、いわゆるバーターで入団ができた模様。

バーターというのは要するに抱き合わせ。

高校と繋がりの深い中学校あるいはガールズから有望な子をスカウトしようとしたときに、そのチーム側から「この子も一緒に入学させてくれたらOKだよ」と言われて本命の子とまとめて一緒に入学させる選手のことを指します。

リアルの高校野球でもまぁまぁあることで、禁則行為でもないのですが、バーター扱いの子には酷なので基本的におおっぴらにはしない話です。(なので實松さんが片岡さんのバーターで獲得されたという「フシ」があるとぼかされている)


そして西村さんが画面を見ているシーン、床に置かれてる機械から察するに椿峰で導入されているシステムはラプソードのようですね。

投げた球の回転や速度などを即時解析して視覚化できるラプソードは、リアルでもトップレベルの野球選手が使う最新鋭のマシン。

一球ごとにデータを見て「こう投げたらどうなったか」を確認しながら理想の直球を作り上げていったのでしょう。

この機械は高級品なので私立高であってもなかなか導入することはできません。

そういった「他にはない充実した設備面とそれを生かすノウハウがあること」から、椿峰でやっていこうとふたりが考えることができたということなのでしょう。

西村さんと實松さんは、自分たちは所詮バーターなどと腐らずに、地道な努力を重ねたおかげで、この直球が完成し、今こうしてふたりでチームの中心となって活躍しているわけです。

素晴らしいですね…!! 「どうせ私なんか」と文句言いながら仕事している私も見習わないと


そしてふたりが組むことになった最初のきっかけが何気ない日常からだった…というのがまたいいですね。

西村さんが興味を示した本はまんがでしょうか。恋愛モノか、はたまた。

そこに實松さんが「西村さんもその本好きなの?」みたいな感じでグイグイ。急に實松さんが入ってきてびっくりする西村さんかわいい。

仲良くなったふたりで練習後に好きな作品の内容を語りあったりしてたらいいですよね…😌

そしてゆくゆくはふたりで二次創作したりなんかして…


さて、「ふたりの直球」に対し、ミート力があって握りまで判別できる菫が見事に空振り三振。

相当自信がある球だというのがよくわかります。

この實松さんとの濃密な時間が詰まった球を希に理不尽に打たれたとき、2回とも西村さんがちょっとイラっと来ていた気持ちも今なら少しわかりますね。


それと、田中さんが菫とすれ違いに西村さんの球を褒めるコマ、

本命で入団した彼女が認めているというのがまた椿峰の奥深さを感じさせます。

さきほどの回想シーンのとき、球種の一覧の紙に「ライブBP」(実戦形式のバッティング練習)と書いてありました。

しんこしだと希vsヨミが一年ぶりのガチ勝負で盛り上がりましたが椿峰では球種の統計が取れるくらいに主力の打者と投手が練習で対戦しているんだと思います。



それにしても最近菫が活躍してませんね…



気のせいッスよ、菫さん!!

確率は収束しますから今打ててない分の帳尻があとで合うはずス!!


それはともかく()、対策を早急に練らねばならないしんこしベンチ。

芳乃はタマちゃんをみやりつつ何をか言いかけます。

やっぱりタマちゃんがキーマンなんですかね…?


そろそろ先制をと発破をかける椿峰ベンチ。

奈良原さんと木元さん、ここでも見つめ合ってますね…どんどんやってください。

西村さんは蛭間監督と何かを会話しています。調子の確認か、なにかのアドバイスでもしているのでしょうか。


三回裏、椿峰の攻撃。

奈良原さんがヨミのワンシームを捉えて出塁。「恐怖の〇番打者」返し!w

奈良原-木元の百合バフが期待できるということでがぜん盛り上がる椿峰。

警戒を強める詩織…をよそに、一塁のタマちゃんと牽制球でイチャイチャし始めるヨミ

百合度の強さでいえばヨミも負けておりませんw

しかし詩織は自分が要求した牽制球のせいでヨミ先輩の気がタマちゃん先輩のほうにそれてしまうなんて、まったく報われないですよねえ…


ただ、奈良原-木元の百合度は尋常ではありませんでした。

打つだろうタイミングを察して先に走り出す奈良原さん。それをみて盗塁だと思い二塁ベースカバーへ向かう稜ちゃん。空いた三遊間を狙って打ち返す木元さん。

ふたりはいつもこれをノーサインでやってるらしいです。もう、ふうふなのでは。

ふたりの愛の深さに「妬けますわ~」と言ってる子たち。な、なんですか妬けるとは。椿峰ってもう全員そういう感じなんですか?


ちなみにここ、三塁を守る理沙が投手用スパイクを履いているように見えるんですケドも、

まぁ理沙はたまに投手用スパイクを履いてたり履いてなかったりで作画揺れがあることがあるので、今回も登板までは期待しないでおきますかね。いやちょこーっと期待してたりなんかはしないですよ別に。ええ。


ここで詩織が「自分は3イニングまで」と独白。

4回からタマヨミバッテリーに移行する作戦だということですか?

これは今までにない戦術ですよね。芳乃の狙いは果たして🤔


この試合ヨミ最初の強直球を打った井出さんの打球は怜が捕球。

強肩センターとして名を馳せている怜の前に三塁ランナー奈良原さんは塁に釘付け。

ボールをキャッチするだけで得点を防いでしまう、それが岡田怜。

さすが週ベの誌面で注目の外野手として特集される女は違います。

次は理沙との熱愛発覚報道で誌面を騒がしてほしい。


打席に入る田中さんは井出さんの助言であの球を警戒。

そしてちょうど詩織がこの試合初のあの球を要求。エグい角度と回転をみせるあの球の軌道。

かつてヨミは詩織相手には本気で投げられなかった時もありましたが、今ではしっかり投げ抜けるようになりました。

強打者である田中さんは準備はしていたものの当てるのがやっと。結果として投手ゴロに打ち取られ3アウトに。

しかし、かつて梁幽館の中田さんはカットしてファウルを、熊実の久保田さんはキャッチャーファウルフライ、美学の諸積は空振りして尻もちと、他の強打者たちはあの球を初見では前に飛ばせていないことが多いのです。

詩織が捕手ということで多少は甘く入ったのかもしれませんが、ヨミ自身が「最高の球」と言っているあの球をちゃんと当ててきた田中さんはさすがと言うべきでしょう。


そして一塁へ送球したヨミの球を捕球するタマちゃん。

ここで謎のキャッチャー的捕球動作をみせます。

ホークスから移籍した巨人のリチャード選手が今年の公式戦で突如これを一塁でやって、その突き出したお尻にバッターランナーがぶつかってしまう珍プレーがありましたが、タマちゃんは、ちゃんと足を伸ばしてベースから離れていますので何も問題はありません。はい。

…、まさかと思いますけどこれを描きたいがためにファーストに山崎選手を起用させたわけではありますまいなプクイチ先生ぇ…


最後に、ヨミのフレーミングボケに稜ちゃんがツッコミ!

ツッコミがいるってすばらしい。

良いオチがついて今号はここまで!



念のため補足しておくと「フレーミング」は、ストライクゾーン内で捕球することです。

捕手の後ろにいる球審からは捕手のミットに収まったボールがストライクゾーンの枠の中でキャッチされたのか微妙に見えづらいため、ミットがゾーンからはみ出しているなどの理由で本来ストライクのはずがボールとコールされてしまうことがあり、

ストライクをちゃんとストライクとコールしてもらえるように、球審から分かりやすく見えるようにキャッチする」という捕手の捕球技術のことを元来「フレーミング」と呼称していました。

ストライクゾーンを面でみると四角の枠(フレーム)になっていることに掛けて、ちゃんとフレームの中でキャッチしているように球審に見せるというわけですね。

ただ、近年は元の意味から転じて「(フレーム外に出た)ボールのはずの球をストライクにみせかける」捕球動作を指す用語に変わってきています。

それが良いことなのか悪いことなのかの議論についてはさておき、

球詠では美学の福澤さんがそれに近いことをやっていましたが当時作中でそれをフレーミングという用語では表現されておりませんでしたので、おそらくここで使われている「フレーミング」は元の意味のフレーミングを意味しているのかなと個人的には思っています。


そういやタマちゃんは、ヨミの匂いを嗅いでセーフかアウトかを判定していましたよね…

その時もフレーメン反応顔になるのでしょうか。

今度ヨミを嗅ぐとき見せてほしいです😁



まだ椿峰の全員のご尊顔がはっきりと判別できてはいませんが、

現時点で分かってるスタメンについてまとめてみました。



対する新越谷のスタメンはこちら。

やはりファーストに見慣れない感がありましてよ。

4回以降詩織はファーストに移るのか、はたまたメンバーチェンジがあるのか?



さあ、ヨミの球を捕りたくて捕りたくて捕りたくて仕方がないタマちゃん、

抑圧され続けたその欲望がついに解放される次回が、楽しみですね!!