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モブリット・バーナー
「その手を離さないで」
分隊長のために諫言もすれば拷問にも付き合う。深夜の出版社に正面から入り、中央憲兵にも臆さない。鋼の意志と座り切った肝。出過ぎず言い過ぎずただ傍に居続ける…それがどれだけ支えになったか。14代団長の左眼に生き続けた、強かに脈打つ、彼の鼓動。