公開投稿

2025.05.23 22:09

アンソロジー企画募集のお知らせ

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いろいろな挨拶をすっ飛ばしてこんにちは!!! なんとかかんとか生きています!


そしてそして、またしてもアンソロジー企画のお知らせです。

前回と変わったことといえば、「矢追町を案内する小説」が書かれ始めたくらいです。



こちらですね!

登場人物も豊か&シンプルにわかりやすくなっていっていますし、パロディネタも満載です。矢追町の平和な姿はこれです


原稿の締切は2025/11/30まで。参加表明ではありません、提出締切が2025/11/30です


つまり、申し込みと同時に原稿が飛び込んできていても問題ありません

だって矢追町ってそういう町だし、アンソロジーのコンセプトがそれだからね。


ロボットだろうと擬人化だろうと、魔物だろうとなんだろうとどんとこい! 全てと調和する、それが矢追町の真骨頂! nmmnはnmmnのマナーを守ってくれていれば大丈夫です。


すでにいただいた原稿の中では、擬人化仲間や、そもそもの宗教アンチの自分のアバターもいらっしゃっています。1145148012514


頒布するイベントは、前回と同じ もじのイチ 様です。次の開催は1月12日です。

もちろん年の瀬ですので、間に合わないかも…。なんていうそこの貴方!!! 


今回は、「1月13日に骨林が起きるまで」が12日です。12日までに原稿をくださった方の原稿は、巻末のQRコードから全て見られるようになります。


応募フォームはこちらです。 ことしイチばんのほん 募集フォーム


=矢追町とは?=


さて、それでは舞台となる矢追町ですが、それなりに歴史のある町です。


こちらが矢追町の全域になります。舞台になるのは中央のピンクの範囲が主ですね。

~矢追町の歴史~

矢追町は、東京教区のどこかにある地方都市です。南に若者の街として梅混(うめこみ)という町があります。矢追町の人たちは、JR前立線を使い、山向こうのホームタウン印周(いんじゅう)に帰ったりすることもあるようです。また、梅混にある細長いアフリカコノハズクの像、たまふくろうは、老若男女に人気の鉄板待ち合わせスポットです。


東にある海は、来実明(くるみあけ)といいます。この海は矢追山脈の西から流れる来実川が流れ込んでおり、麓の来実市は、山の幸と川の幸に恵まれ、大変豊かな土地です。

来実市に山の幸をもたらす山は、双ッ丘(ふたつおか)といいます。この山は掘り起こした場所によって、様々な鉱脈につながる複雑な山です。中でも多くの産出量を誇った鉱山入口は、嘗て矢追三穴(やおいさんけつ)として、今でも観光することが出来ますが、多くの坑道は閉じてしまいました。

それというのも、鉱物が経済資本になってからというものの、人々はあまりにも多くの労働力を投資したからです。そのため、いつしか追い詰められた人やその家族は、来実明に面する山脈の崖から飛び降りるようになりました。このことから、西にある断崖絶壁には、「落有」(おちあり)という漢字が当てられるようになりました。


以来、矢追町はこの山を産業として使用するのをやめ、山全てを用いて、海に沈んでいった魂を鎮めることになります。交通の便の都合上閉じられない双ッ丘以外の交通は山道のみとし、矢追町は唯一、北側からの経路がありません。これは、一連の山脈を、矢追鎮峰(やおいちんほう)として、安らかな自然と、観光客の喜びの声のみを良しとする一種の霊山にしたからです。


矢追町の起源は定かではありませんが、少なくとも新興住宅地や開拓地ではありません。「矢が追う」の如く、 敗北者たちの最果てだったのか、それとも「やおひ」「やおいぬ」などがなまったものなのか。いずれにしてもわかるのは、「漢字ではなく先に地名があった」ということです。


そんな矢追町ですが、松の内までの7日間は、どの宗教も大忙しです。それではスケジュールを見てみましょう。


=矢追町の松の内=


1日…初詣、ミサ。

元旦といえばだいたいこれですね。どこも同じです。寺社の初詣、キリスト教では元旦ミサや正月礼拝があります。


2日…筆卸し

一般的に初夢を見るのはこの日みた夢だと言われています。矢追町では、この日に書き初めをする習慣がありますが、それは「新年の目標を書く」のであり、子どもの書くそれとは違います。その書き初めや、その年に初めて使う文房具を新調することを「筆卸し(ふでおろし)」といいます。文房具の卸問屋が集まり、元旦の激務を引き継いだ人々が、大きな祭りを催します。


3日…炊き出し始め

三が日の最終日、人々は祝日を味わいながら家に引きこもる反面で、矢追町では福祉の面にやっと手が回ります。この日、路上生活者、生活困窮者には、寺社や教会から「おせち」が振る舞われます。もちろん掛け持ちもOKです。それぞれの伝統やお祝いの気持ちのこもったおせちで一日三色お腹いっぱいになりましょう。


4日…仕事始め

一部の住人たちが日常の仕事に戻ります。職場では今年の商売繁盛、無病息災の祈祷やらなんやらが行われます。


5日…新春祭。

いわゆる餅つき大会です。と言っても餅米やうるち米とは限りません

来実市で作られるコメではなく、矢追町で作られる穀物は、その年の収穫が大きく変動します。そのため、矢追町の穀物は、余裕のある穀物を使った餅が作られます。もしかしたらきび団子ならぬ、きび餅の年もあるかもしれません。小麦や蕎麦などでも餅は作れます。この日に作られた主食は全て餅です。

この奇妙な「餅」の定義には、何かしらの歴史があるのかもしれませんが、現状それについて書かれている文献は見当たりません。

「神主」なら、なにか知ってそうですが、

「伝わったものだけが真実なのじゃよ。」

と、笑うばかりです。


6日…秘めごと初め

2日で買った文房具で、書き初めとは別に「誓い」を立てます。誓いを書いた紙は、近くの寺社や教会に納めた後、炊き上げられます。2日の筆卸しに参加できなかった人でも、「秘めごと初め」に参加する人は多く、一年の抱負を紙に書いて、天にのみその内容を見せます。仕事や経済的事情で書く暇が無い場合は、地面に指で書いたり、水で書いたりと色々工夫して参加します。

この「秘めごと」は、決して誰にも見られてはなりませんが、佛(ひとでない)モノ達は、彼らの決意を見守っているようです。


7日…つめもの祭り

松の内最後の日、人々の生活は肉食の世界に戻っていきます。この日、住人たちは手の手入れをし、素手で豚の直腸に肉詰めを行います。七草粥を食べるよりも、こちらの方が人気のようです。

何故ソーセージなのか、その疑問はありますが、これもまた、古くから続いている風習です。一部の地域では、「爪切りの日」という習慣があるようですが、その習慣との関係性は全く分かっていません。



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以上が「矢追町の新年」になります!

気になるお祭り、気になる土地などはありますか? 質問するとぱうらが解答として本編に追加で書くとのことです。


ん? なんですか? 意味?

他に意味なんてありませんが、意味が見出せたのなら、どうぞおいでませ!


主要登場人物