クレイドルドール
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ケイ・マーチャントに敗北したサイカに、お茶会の招待状が届いた。
招待状の送り主は、なんとサイカが必死に探していた自身の家族ニシキとニシコだったのだ。
喜びを分かち合い、涙する。ああなんて美しい物語なのだろう。
しかし、愛する家族との再会の喜びは徐々に絶望に変わっていく。
「契約者と人形」それが意味することは―
彼女の絶望をよそに、お茶会は進む。
成長した弟と昔のままの妹は、幸せそうに笑い合っていた。