アルウェスはいつもたった一人を見るだけで宝石を吐き出すようになった。誰かを思い起こさせるような、透き通った遠い青色。言葉にしない想いを代弁させろとばかりにその石は輝いていて。煌めいた恋と宝石の話。
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ロクナナ本再録