喫茶店『ブルー・アワー』の二代目マスターになってから、土日に必ず訪れる一人の女性がいた。
その彼女は、いつも悲しそうな顔をしていた。
たとえ変に思われても、声をかけずにはいられなかった。
彼女のことを、俺は知っていたから。
小さな喫茶店で紡がれる、マスターと一人の女性客との、切ないながらも前を向くための物語。
主にX(旧Twitter)のお題をもとに書いた、さまざまなSS集