さまよいジャック
さまよいジャック 救いのカボチャの天使
よく晴れた春の日。農村の道を人々の列が練り歩く。
「乳と蜜の流れる地に行こう」
そこに行けば、もう飢えることはない。
重い税の為にあくせく働くこともない。
「異教徒から聖地を取り戻そう」
彼等は南へ南へとうねりながら進んでいった。
「カルロス……ナタリー……ジーノぉ……、行っチャだめネェ……。戻レナクなるヨォ……。迷って……さラワれて……売らレテ……戻レなくナルねぇ……。行っちゃダメだヨォ……」
生前の記憶がよみがえりつつあるジャックを連れて、イワンは死神の命で西のとある島国に来ていた。
ここでハロウィンの夜、過去に死神が封印した悪霊が復活するという。
自身も危ういジャックと共にイワンは悪霊を退治することが出来るのか?
ハロウィンに夜に繰り広げられるドタバタハートフルオカルトファンタジーの最終話です。
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