公開投稿
2024.12.13 00:00
☕Live2Dモデルが作りたくて絵描きになった話
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■はじめに
こんにちは!
駆け出しイラストレーター兼Live2DモデラーのTN4/たのしと申します。
twitchで創作配信も週2でやってるヨ
今回Live2Dモデラーのスタジオももこさん主催の
「Live2D Advent Calendar 2024」に初めて参加させていただきます。
この大型企画は、自分がLive2Dを触り始めた頃からお世話になっている企画です。
今回のテーマは『Live2Dモデルが作りたくて絵描きになった話』。
Live2Dをこれから始める初心者の方の参考になれば幸いです。
どうぞよろしくお願いします!
初めて動くイラストを知ったのは、ゲームアプリ「シノアリス」の動く一枚絵を見たときでした。(※シノアリスはSpine)
調べているとLive2Dというソフトでも似たような事が出来ると気付き、
転職を機に量販店PCのスペックを上げてLive2Dのソフトをダウンロードして実際に触ってみた所、
自分の絵が動くことがとにかく楽しくてLive2Dに夢中になったことを覚えています。
初めて描いてモデリングしたLive2Dモデル
自動で動いた時の感動はすごいぞ!
ただツールの使い方が分かりにくい...。まるで初めてPhotoshopを触った時のよう。
公式マニュアルを見ても「違う、そうじゃない🕶」現象もしばしば。
今でも「え?この機能ここにあったの?!」みたいな事が多々あります。
「最初から作った方が早い!」と何度も修正したデータの数々
一度の依頼でこれだけ修正が重なったら泣いちゃう...。
そこで当時Live2Dの使い方をお手本にしたのはディープブリザード先生の講座動画です。
モデルを一体制作出来るモデリング解説を丁寧にしている動画です。(イラストPSDの配布も有り)
ツールの使い方を覚えるのに最適な講座動画と言えるでしょう。
また最近の動画だとLive2DJUKUさんの公式動画や定期配信なども参考にすると良いでしょう!
自分も良く配信を見ながらお勉強させて頂いています!
【目標を設定して取り組む】
Live2Dを始めた当初は「自分の絵を動かしたい」という気持ちからスタートしましたが、
ある程度使い方を覚えてから次のような課題を作りました。
1.Live2Dに合う絵を描けるようになる。(絵の学び方)
2.趣味×SNSでモチベを維持する。(モチベーションの維持)
3.生活に創作時間を取り入れる。(絵を描くことの習慣化)
上記3点の経験を元にご紹介します。
当初は趣味でお絵描きをしており、時にはアニメの中割りやSD作画の小さなお仕事をしていた為、
等身絵を描くのにデッサンは愚か人体構造の知識は皆無、立体を意識した光源など絵を描く上で覚える事が多くとても苦労しました。(モチベ下がった!やーめた!もちらほら...)
そこでまずは「自分が描いていて楽しい絵」と「お手本になる絵師」を見つけようと、
「技術を公開」している現役イラストレーター探しから始めました。
PixivFanboxでPSDデータを配布している方や、YouTubeでメイキング動画や講座・配信をしている現役イラストレーターさんの生の声を聴くとやる気もぐーんと上がります。
最初は分からなくても少しずつプロの技を取り入れていき、
次第に自分の技術力が上がってくると、
「どのように着色しているのか」「どう線を引いているのか」
明確な疑問点も出てくるので、現役イラストレーターさんのPSDデータは重宝しています。
そして2年を経て下記のようなイラストになりました。
←2022年のイラスト [比較] 2024年のイラスト→
2年かけてアニメ塗りから立体感の表現を意識した塗りに
Live2Dのモデリングに関しても同様で、作業配信を視聴することが一番勉強になりました。
そしてLive2Dモデラーさんもお手本にしたい人を選択すると良いでしょう。
現在はYouTubeやTwitchでも配信プラットフォームが増えているため、
Live2D作業中の配信を覗いてみるのをおすすめします。
何より配信者さんと同じ作業を一緒にするのがとても楽しい!
ただし質問は配信者さんの迷惑にならないよう、事前に自分で調べたうえで最小限にとどめるのがマナーです。
また自分は「自分がやっていることが一番信用ならない」ため、
客観的な意見や効率的な手段・アドバイスを貰う為にもモデリング講習を受け始めました。
師匠!いつもありがとう!🐶(私信)
←2022年のモデリング [比較] 2024年の新モデリング→
Y軸とZ軸しか動かないモデルから、ぐりんぐりん動くようになりました。(GIFだけどスマホだと動かないかも...)
絵を描くことをやる気(モチベーション)ばかりに頼っているとブレる事が多いです。
画力というのは継続していないと徐々に鈍っていきます。
しかしLive2Dの等身絵を描くのにはまず、
キャラクターデザインを起こし、
均等な正面の線画を作り、
パーツ分けをして、
でも厚塗りで描いた場合どうパーツ分けすれば...
人体構造は本当にこれであってるのか...
というかモデリングしてたら絵を描く時間が...
顔のパラメータに4隅の自動生成発動!斜めの顔、顔面崩壊!End...。
考えれば考えるほど時間がかかり完成に近づきません。
次第に等身絵を描くことに抵抗が出てきてしまい、筆が進みませんでした。
そこで丁度待っていたゲーム「ブループロトコル」がリリースされ自作キャラを作って遊んでいました。
特にゲームの3Dモデルは人体構造の勉強にもなり最適!しかも自分が作ったキャラだから可愛い!最高!
ふと「このキャラのSD絵をさらっと描けるようになりたいな」と思い、
その日感じたことやあった出来事を絵日記風に描いてほぼ毎日SNSに投稿し始めました。
うちの子
初日から16日分の絵日記
最初は1枚に1時間近くかけていましたが、今では着色を含め15分~20分程度で描けるようになりました。
約半年間、ほぼ毎日描き続けた事でSDイラストを描き慣れたと実感できた頃、
おさらいとして「ブルプロのフレンドさん全員描く企画」を実施しました。(10日間で1日10名、計100名)
1周年記念イラスト
ブループロトコルの凄い所はキャラが100人居ても個性的なキャラが作れる所!
このゲームをきっかけに絵日記を描き終えた頃には、
絵を描くモチベの維持と習慣化は自然とついてきており、絵に対する抵抗は気付けば克服出来ていました。
いつもの生活の時間に30分だけで良いので創作時間を「習慣化」してみる事をおすすめします。
生活環境は人それぞれ異なりますが(学生、社会人、専業主婦または休職中etc...)。
自分のいつもの生活に少しずつ取り入れる方が継続につながりやすかったです。
例えば自分は朝9時から7時間労働をしているので、帰ってきて「19時~20時まで」を作業時間として取り入れました。
絵の活動を始めた当時のタイムスケジュール
退勤後に作業をするのはご飯を食べると眠くなるから
またウォーキングや日々の食生活を意識することで、疲労やスランプを軽減できることもあります。体力って大事!
自分は創作活動を始めて早1カ月で腰痛を患ってしまいました(大反省)。
最初に体調を崩して挫折してしまうと復帰が難しいため、息抜きとなる別の趣味を見つけることもおすすめします。
最近は漫画に出てくる料理を良く作ります。漫画の登場人物と一緒にご飯を食べているようで楽しい!
今回は「絵の学び方」「モチベーションの維持」「習慣化」を重点的にご紹介してきましたが如何だったでしょうか?
「Live2Dモデルを作ってみたいけど、どう始めればいいかわからない」という方へ、
絵を学ぶ所から始めるのもよし、
シンプルなキャラクターを描いてみるもよし、
配布されてるPSDを使ってモデリングするもよし、
Live2Dのツールを触ってみるのもよし、
どこから始めても良いと自分は思っています。
そして慣れたら1体キャラを作ってみて動かしてみてください!
チャレンジすることで新しい発見に気づけて、世界が広がるのは楽しいです!
これからLive2Dに挑戦される皆さん、まずは楽しむ気持ちを大切に進めてみてください!
そして最後に、これまでご指導くださった先輩や先生方に感謝を申し上げます。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
TN4 / たのし