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2025.11.16 21:07
「コミティアのお品書きを出しました」2025/11/16(日)の雑記
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朝がぬるく始まって、甲斐があるな、と思った。できるだけ薄く柿の皮を剥いて、インスタントのチャイをガッとお湯で溶いて、皿とマグカップで両手が塞がる。尻で器用にドアノブを下げられる自分に笑って、愉快な予感がした。
出力したままでまだ読めていなかったネットプリントを3枚分読む。一気に頭が詩歌に切り替わって、そこから昼頃までは詩歌を使って気絶をしていた(気絶に関する記述は以前書いた雑記「気絶+」を読んでください)。頭の中に黒くて重たい球が現れて、一匹羊が立っていた。
COMITIA154に搬入するものをかき集めて、段ボールに詰めて、ヤマト運輸にお願いをしに行った。荷物を頼むとき、自分の梱包や内容物が急に不安になってくる。他人に手渡した瞬間、箱の中身がわからなくなる。それまではどうやって何で何を包んで、どの順番で重ねて、何から何まで把握できていたはずなのに。一気に箱が、中に何かが入るものではなくただの直方体のオブジェになる。わからないことは恐怖であるが、瞬間風速の強いそれはより精度の高い恐怖になると思う。不安になると終わりたくなる。なんとなく自分が過去に作った短歌を思い出した。
死にたいねでも腹減るしできるだけ寿命を縮める飯を食おうか/水埜青磁
思い出して、ラーメン屋に行った。そのくせ大盛りの茹で野菜をトッピングした。空腹感はわからないけれど、終わりたい気持ちはわかる。自分の中にいない人物を呼んで作った短歌だったから、その人物に共感するなどして、考えているうちにラーメンも山盛り野菜も胃に収まった。そういうグロテスクさが寿命を確実に縮める要因になっている。食事で生命が繋がれていて、食事のストレスでその糸がチリチリと確実に焼かれている。
手帳を見たら今日は16日だった。5日後には東京にいるのかー、なんだか実感が湧かない。東京ってどれくらい寒いんだろう。秋の初めにしか着られないシャカシャカのジャケット?と、冬ど真ん中にしか着られない世界一おしゃれなダウンしか持っていない。思考だけでなくコートまで極端。ダウンを持っていこうと思う。
スケジュールを書いたり、らくがきをしたりした。自分2(ツー)に私服を着せたところ、イカつい感じになった。コミティア、楽しみだなー。自分たちの本を早く見たい。お品書きも出しました。きりんモリモリさんのお品書きも最高にかわゆいので、ブルスカなどで見てほしい!本当にかわいいので。
これから眠るまで何をするか迷っている。まずは机を片付けないといけない。それが終わったら短歌集を読みながら、短歌を作ろうかな。