公開投稿
2025.11.24 20:34
「COMITIA154当日の記録」2025/11/24
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6時、新宿に降り立った。夜行バスから出た瞬間、空気が空気の顔になりすぎていて面白かった。冬の朝が好きだ。
きりんモリモリさん(以下「きりんさん」と表記します)と合流して、コメダ珈琲で朝ごはんを食べた。きりんさんに「小倉トーストとウインナーコーヒーをモーニングで注文して、生クリームの部分を取ってパンに塗って食べると美味い!っていう豆知識をYouTubeで見たよ」と話したところ、「じゃあたまごペーストのやつと蜂蜜ウインナーコーヒーにしよ♪」と言っていて、きりんさんだなー、と思った。かなり実感を得た。そういうところがチャーミングで素敵だよね、と思いながら一緒にたまごペーストを塗った分厚い食パンを食べて、うまいねー、と言い合った。ビッグサイトに向かう道中が初っ端から本当に楽しかった。早く自分たちの本が見たい!と言い合ってずっと二人で前のめりになっていた。こられてよかったー、としみじみ思う。ずっとサビだったな。
9時過ぎに東京ビッグサイトに到着。ビッグサイトの建物、改めてあり得ない形をしている。わくわくパンケーキの花束さん(以下「わくパンさん」と表記します)と合流した。三人ともコーディネートの組み方や立ち姿がばらばらで、それぞれ素敵で、それが嬉しかった。朝読書とラジオ体操を毎朝一緒にしている三人なんだ……と思うとちょっと面白かった。次会ったときはオフラインで、ラジオ体操をしましょうね。
ビッグサイトの南ホールに入ってから自分たちのブースへ向かう。か20bを見つけて、紙でできたリストバンドをつけて、設営。配置のイメージも何も決めていなかったけど、なんとかなった。というか、わくパンさんときりんさんになんとかしてもらった。自分で持って行った便利アイテム、スマート本棚の組み立てが難しすぎて大汗をかいた。全然組み立てられなくてわたわたしているところをわくパンさんに助けてもらった。自分が折り紙が折れない人間だということを忘れていた。わくパンさん、本当にありがとう……。
感動。どう考えてもかわいすぎる。「設営完了しました!」のツイートに憧れていたので、夢が叶って嬉しい。かわいいー!と悲鳴をあげながら本やグッズを段ボールから出して、並べて、それができることが嬉しかった。隣のブースの人も、後ろのブースの人も向かいのブースの人も、みんな自分が作ったものたちを愛おしそうに楽しそうに並べていて、そうだよね、と思った。
11時。開場。自分が立っていた方が立体的になるかも、と思って(設営は立体的であった方が良いらしい)自らの身長で高さを出したり、威圧的かもね……と一人で言いながら座ったりを繰り返していた。ブースの前を通りかかった人が店を少し見てくれるだけでも嬉しいね、ときりんさんが言って、本当にそうだね、と頷いた。興味を持って立ち止まってくれる人、名刺を持って行ってくれる人、ブース目がけて走ってきてくれる人、いろんな形でお店に来てくれる人がいて、感動した。きりんさんのイラスト本を見て足を止めてくださった人の目がキラキラしていて、誇らしい気持ちになる。きりんさんの絵が好きだから、本当に嬉しかった。お互いにずっと応援しあっている関係のフォロワーさんも来てくれた。名乗ってくれたとき、びっくりしすぎてのけぞってしまった。来てくれて、嬉しかったな。最近お話しするようになったフォロワーさんも来てくれて、笑いながら話せて、もう全部全部嬉しかった。12時にはビッグサイトを出ないといけないドタバタスケジュールだったので、1時間だけブースにいて、わくパンさんにバトンタッチして会場を後にした。きりんさんがきりんさんの漫画みたいな質感で「さみしいよー!」と言ってくれて、さみしい気持ちはありつつ嬉しいとも思った。短い時間だったけど、何も悔いはなかった。楽しくて嬉しい時間がぎゅっとなっていた。
↑去り際、走りながら撮影したビッグサイト。
コミティア、マジで楽しかった!はじめてのイベント出店、はじめてのコミティア、最高だったな。きりんさんと出られて本当に嬉しいし、また次のイベントにも一緒に出たい。今回は1時間だったけど、次は最初から最後までイベントに参加したい。二人とも、設営が完了した瞬間から「次のイベント早く出たいね……」と言っていたのが面白かった。
合同誌『キリモとセージ』はフィクションの世界の自分たちを創作の中で交流させてみたら楽しいかも!という思いつきから始まった。思いつきの連鎖で本ができていった感覚がある。本を実際に手に取ったのは今日が初めてだった。(組版を組んだのは私だったのだけれど「これ、かなり読みづらくしてしまったか……」という実感がかなりあって、それだけ反省している。読みづらいかも!ごめん!!!)リレー小説とそれぞれの漫画、副音声という形で二人の振り返りを収録しているのだけれど、内容が本当にいい。リレー小説を製本された形で読み終えて、やっと創作の中で交流することが完全にわかった。リレー小説のラリーを返す中で、きりんさんの文体に影響を受けていたな、という感触がある。特に最後の話。きりんさんの世界に対するまなざしを、きりんさんと重なる手前くらいの近さに立って体験できた気がしていて、だから最後、自分がひとりで書いていては辿り着けないところにいけたのだと思う。楽しかった、とにかく。早く本を作りたいな。帰りの飛行機の中で、次に作るもののアイデアが湧き出てきて大変だった。今空飛んでるのに、と思ってひとりでニコニコしていた。
今日、コミティアに来てくれた人も、ビッグサイト以外の場所で応援してくれていた人も、全員ありがとうございました。自分は持病の兼ね合いもあってイベント参加をずっと見送ってきたから、現地で作品を買ったり、会ったりすることが全てではないと思っている。だから個人誌やグッズは通販をできるだけ早く開こうと思っているし、書店に委託もしようと考えている。紙の本が難しい状態ならPDFを作ってもいいし、読み上げのデータを作ってもいいし。やろうと思えばどんな形も作れる。欲しいと思ってくれた人に、その人の欲しい形と自分が届けたい形の交わった部分にあるものできるだけ近づけて渡したい。誰でも気軽にメールをください。個人誌『脳本』であれば割と融通はきくと思う。できる限り対応したいと考えています。
地続きの明日がもしまた来るなら、その日をその日にやれる力と方法でやっていきたい。楽しかったです、とにかく。ありがとうございました!また、どこででも!!