公開投稿
2025.12.18 00:07
「泥棒になりかける、2回」2025/12/17(水)の雑記
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通院後、久方ぶりに図書館へ行く。図書館への道すがら、「ペーパードライブ【読書・哲学のPodcast】」の穂村弘『ラインマーカーズ』回を聴く。聴きながら、友人・知人と『ラインマーカーズ』の読書会がしたいなと思った。短歌の面白さをびしばし感じつつ、小雨に降られる。眼鏡に水滴が引っ付いて、高校の頃、校外学習で雨が降り「もう今から眼鏡にワイパーがついてほしい」と発言したところ大スベりして先生がフォローしてくれたことを思い出した。校外学習と同じ道。布屋さんが移転セールをしている。あの頃もセールをしていた。
図書館に着く。借りた本は、
・『短歌のための文語文法入門』今野寿美(角川学芸出版)
・『起きられない朝のための短歌入門』我妻俊樹・平岡直子(書肆侃侃房)
・『十階』東直子(ふらんす堂)
・『雨のうた』(左右社)
・『現代短歌パスポート5 来世イグアナ号』佐々木朔・井上法子・丸山るい・堀静香・野口あや子・内山晶太・山崎聡子・斉藤斎藤・吉田隼人・石井遼一
この5冊。短詩のコーナーに真っ直ぐ吸い込まれて、10分ほどで選書した。今、短歌連作を作っている最中なので『起きられない朝のための短歌入門』を読みなが編んでいこうと思う。楽しみ。完全に短歌を作るための選書なので、短歌を作る目的以外での選書もしたい。最近は小説を選ぶときも今作りたい短歌の質感に近いものばかりを選んでいるので、落ち着いたらいろんな本を読みたい。
図書館から出ると雨足が強まっていた。雨宿りも兼ねていつも立ち寄っている古本屋に行こうと思ったら定休日。喫茶店も、リサイクルショップも、花屋も、雑貨屋も、服屋も、ケーキ屋も、すべてが閉まっている。水曜日はみんな休んでいる、了解。
帰路の途中で大判焼きの屋台が出ていた。粒あん2個、カスタード1個を頼む。左手に500円玉を握って、大判焼きの入ったずしりとした袋を受け取る。店主の方が不安そうな顔をしていた。どうしたのだろう、と思って雨が降っているのに屋台の小窓が開いているのに気がつく。この窓を閉めてほしいのだろう、と思って、「今閉めますね!」と小窓に手をかける。上手く閉まらない。店主さんが何か言っている。窓を協力して閉めようという提案だろうか。雨が強くて声が聞こえない。「すみません!上手く閉まりませんね……」3分くらいもだもだした。店主の方の声がやっと聞こえた。「500円……」あっ。左手にあったかい500円玉があって、慌てて差し出した。もう半分泥棒だった。
店の方の対応で泥棒を免れたシーンが過去にいくつあっただろう、と思い起こして落ち込む。許されているだけで、完全に私は泥棒になっていた瞬間があるよな。本当に盗む気がないのに、本気で料金を払ったつもりで立ち去ろうとしているのが「悪」すぎる。今までの泥棒未遂をすべてかき集めたら泥棒の前科が3つくらいありそうだった。落ち込んで、とぼとぼ歩く。歩いたら家に着く。友人と通話をしている中で割り勘をしてものを買うことになった。私が友人に1,500円をPayPayで払う、ということを忘れて別の話題に移って、そのまま話し込んでしまう。友人に、「あの、1,500円をください……」と切り出されて、あっ。になる。本日2回目。泥棒未遂、というか、泥棒になっていた時間は確実にあって、それは相手が私を泥棒と思わず待っていてくれたからだよなあと思う。泥棒だった、今日、確かに2回。絶対忘れない。支払い、忘れない!次は絶対。お金を払いたい、もう先にこれから払うお金を全部払っておきたい。そんなことはできないから、もう、忘れないぞ。ぼーっとするのも大概にしたい。ぼーっとしていたおかげで今日は鱗みたいな壁を見つけられたし、ぼーっとしていたせいで2回泥棒になった。気の手綱をちゃんと握りしめて散歩をしたい。いや、する。
↑鱗みたいな壁