蠕動の先
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アナザーエデン ノノルド クエスト3についてのイメージソングです。
アマランサス炊き込みご飯を食べながら考えました。
星5おめでとうございます。
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蠕動の先
開かない扉
触れても
かざしても
ボクには開けない
開けない扉が
密閉された赤いジャム
見上げると迫り来るビル
そういう手出しできないものを
ボクは世界と呼んだのだ
扉の向こうに父がいる
幼いボクと父の手が
内側から押し開ける
逆止弁のついた時の中
他愛もなく
いとも容易く
ボクは父を置いて
世界は縮みまた広がり
蠕動の先ボクはどこを目指す
ボクがこの身体で永遠を追うのは
決して過去を愛おしんだからではなく
決して死を厭うたからではなく
ただ
あの扉をさえ世界と呼ばずにいられたらと
今より世界がずっと広く
うず高くそびえていた頃
ボクはこんななりだった
遡っても開かない扉
漏れ聞こえるボクと父の会話
それが世界の果て
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以下ネタバレ含みます。
クエスト3の一番の感想は、健康診断を見せてください!健康診断の内容と模様と結果を見せてください!でしたが、それは脇に置いています。期待したじゃん!
ノノルドが死にまつわる後悔を背負っていることがまだ飲み込めてないんです。それ、不老不死を求める意味が大きく変わってくるじゃないですか。死と老いへの根源的恐怖が植えつけられているわけで、「この世の全てを究明したい」が、ともすると、死と老いを遠ざける理由のカモフラージュになり得るっていうのは私はかなり衝撃でした。全然違うかもしれない。でもそうかもしれない。純粋な好奇心探求心を基盤として、手段として不老不死を求めていると思っていたので、不老不死が目的になる可能性があるっていうだけで…アマランサス白米を食べるしかできない。クエスト3をやると、ノノルドが本当に求めているのは終わらないことではなく、綺麗な終わりなのではないかと思いました。それはとても、人間的かもしれません。