一次
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突き刺すような寒さの中、魔女と呼ばれた女とその友である獣は身を寄せ合っていた。
目の前には友だった人間の死体。
殺そうと思っていた相手に剣を奪われ、その剣で殺された気分はどうだったかと問うてみても、答える者はいない。
窓から光が入り込む。お別れの時間が来たようだ。