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2019.12.15 23:56
観劇記録: 舞台P5 #1(大阪公演)
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2019.12.15
舞台版P5覚書の殴り書き長文。 評価としてはちょっと微妙なとこだなーという感想。
祐介の出番期待してた人は普通に怒っていいと思うよ!
けど続きが上演されたらまた行くと思う。
観劇日2019年12月14日ソワレ 主人公の名前は浦田偉澄(うらたいずみ)君
スタッフ・キャストの方々ほぼ知らない上に、作中の最推しキャラがまだ出てこないパートなので
本当に「P5の舞台版」というただ一点だけで見に来た今回ですが、 P5のゲームをプレイ済みであり、
その内容を舞台上でどう表現していくかという点で観るならまずまず満足な出来ではありました。
大満足、というとさすがに言いすぎるし、不満と言うほどにはダメなとこばかりじゃない感じ。
ベッタベタにゲームそのまんまを舞台上でやるだけ、というわけでもないけど、かと言って
「舞台でそこまでゲームまんまやる事無くない?」と思うシーンも無くもないというか、そんな微妙なバランスでした。
とにかく今作、本当にゲームの冒頭からカモシダパレス攻略までをじっくりやりきってて、
それはそれで「序盤の展開はダイジェストで終わる」みたいな事が無いのは嬉しくもあるんですが
今回の舞台の範疇では結局何もわからないカジノパレスや尋問室のシーン、
主人公に聞こえた謎の蝶のエフェクト付きの声、
意味ありげに出てきたしいい歌披露してくれたけど特別今作では関りがない明智、
なんでキャスティングしたんだ中の人のファン納得してるか?の祐介&斑目、等々、
この1作観ただけだと消化不良になる要素がどうしても満載なのがすごく気になる…。
次回予告を入れればいいというものではない…。 (長い作品の一部分だから)
ある程度謎は残るけどこの舞台1作のストーリーとして十分楽しい!みたいな風に持ってくために
もうちょっと削ぎ落としても良かったのではないかなあ…? どうせその範囲までしかできないのだし、
カモシダパレス編のみに完全特化した方が話のメリハリもはっきりしたのではないかな…。
当時はシリーズ化を前提としてなかった以上比較するのはどうかとは思うけども
P4の舞台1作目が私にはその辺まあまあ良いバランスで、序盤と世界設定をダイジェストにして、
中盤の一旦事件解決かのように見えるミツオ戦を山場にして、ラストにまだ残る謎をハッキリ見せつつのエンディング、
結構好きなんですよね。 ただこれも私が既プレイ勢だからあちこち補完してそう思ってるだけかもしれないし、
ダイジェストで飛ばされたシーンが好きだって言う原作ファンの嘆きもわかるから難しい。
戦闘シーンは私の視点の問題(前から3列目ど真ん中)があるかもしれないんですが、
動きはいいけどちょっととっ散らかった所もあるというか、
普段は乱戦状態でもいいけど それぞれの見せ場がもっとビシッと見えやすくしてくれたらいいのにとか思ってまして。
鴨志田のバレーアタックなんか照明駆使してあんなにバチっと見せてくれてる割に
怪盗団の攻撃は演出と言ったら背後のペルソナ映像とかほんのり照明当たってる程度?かな?
よく見るといい動きをしてるのを間近で観れてるので、もうちょいワイド視点から見てもきちんと目立ててるか
なんだか勝手に心配してます。ボス戦でトロフィー割るところとかももっと強調してほしかったなー。
あと、足場が客席手前側にせり出してくると前方席視点では足場の上にいる主人公たちが隠れることがままある…
3列目でそうなら最前の人たちどうだったんだろう。 個々の動き自体は本当に割とよかったんです。
ジョーカーがナイフや体を素早くさばくところも竜司のキックも杏ちゃんの武器使いも
(鞭の扱いが上手かったのも凄いけど、剣も結構カッコよく使ってた!)そして意外と動けてるモルガナも。
ちゃんと武器を装着できててえらい。パチンコもあったよ。けど剣さばきよりボディアタックが強い。
「どうせ円盤になる時はメインの動きしてるキャラかジョーカー・スカル中心に抜かれるだろうしパンサー見とこ」って感じで
よく杏ちゃん見てたんですが鞭の使い方本当に結構面白い事してて、
広範囲に飛ばすだけじゃなく相手の剣絡め盗ったり短く持ってガードに転じたり、
器用によく想定通りの動きに持って行けるなあーと感心してました。マジシャンの方が採用されたのそういう部分もあったのかな?
余談ですが怪盗団客席降りパートでも上述の理由でパンサーガン見してて隣のお客さん(反対側のジョーカー見てる)と目が合った。
ダウンしてた竜司がやられそうになってる所に杏が駆けつけてかばってくれたの最高にかっこよかったから円盤でも映ってるといいなー。
仮面剥ぐ前の鎧シャドウの再現結構きっちりしてくれてて良かったし、
無理に「仮面剥いで元のシャドウ(悪魔)の姿に戻す」をやらずとも舞台版はあのシャドウとそのまま戦います、
でもいいんじゃないかなー。 映像のシャドウとの戦闘、イマイチ盛り上がらなかったというか、
多分ゲーム知らない人からしたらどれが主人公たちの味方(ペルソナ)でどれが敵かよくわからなくないかとも思ったり。
モニターを使い分けてるわけでも無かったし。その辺も主人公たちの戦闘の見せ場感が薄れた要因だった。
あと「弱点ついて1more」とかもモルガナが先輩風吹かせる段取りとして欲しかったかもしれないけど飛ばしても構わなかったと思う!
今作、「ミュージカル」と銘打つほどでは無いけど歌とダンスの要素があったのも個人的にはちょっとマイナス。
(※ミュージカル自体はめっちゃ好き)ただ、楽曲自体やその使い方、シーンの演出は割と好みでした。
ただ、歌やダンスに向いてる演者だけを集めたわけではないんだろうから無理しなくても…という点でどうしても評価が下がってしまうのが悔しい。主人公が歌い始めたところからもうハラハラし始めた。
振り付けも「お、ハマってる」と思えるところと「やめてくれ!」ってなる動きとがチラホラ。
あと、アンサンブルの動きがもうちょいビシッと決まってほしい…。
ただ、全部が全部そんなクオリティではなかったし、めっちゃくちゃ悔しいことに明智が歌も動きも結構キメてくれて
客席で「くっそ~~~~~~!!!!!」ってなりましたね。(いろんな感情が渦巻いてる)
元ヅカだそうで立ち姿や歌唱にちょっと期待した冴さんも期待通りのカッコよさでキメてくれて、
今回は短いフレーズでのシーンしかなかったけども、カテコでご本人も言ってらしたんですが
今後の舞台シリーズではもう少し長い歌も歌いたいとの事なので新島姉妹!新島姉妹のターンもくれさい!シャドウ冴さんの歌でもいいぞ!
ところで真が今作出てないせいもあるとはいえ、明冴デュエットには
「お姉ちゃんまた妹ほったらかしてる間によその高校生とそんな親密に!」モードに入ってしまって悔しいし笑ってしまう。
メインキャストの中で歌が安定してたのは冴さんと明智、
歌詞が飛んだり活舌でちょろっと怪しい所もあるけどちゃんと聞かせてくれたのが竜司(ラップ担当!)、
ちょっと厳しかったな…ってのがジョーカーと杏ちゃんでした。 ただ杏ちゃんの方はシーンそのものが尊かったのと、
音程とかより声量の心もとなさが大きかったので後半ちょっと歌い上げる感じでは持ち直したからシーン自体は楽しめたかな。
OPで皆がそれぞれソロダンスしてたりするとこなんかは好きです。真が出た時もやってくれ。
モブ(アンサンブル)の日常シーンでの使い方、変動する足場を利用しての空間表現等、演出面でも好みなところはチラホラありました。
場のつなぎ方も、主人公一同がゲーム本編では一瞬で衣装が様変わりするシーンがあるのでその辺の再現大変だっただろうことは想像に難くないのでとても頑張ってらしたとは思います。思いますが、やっぱりどうしても「尺稼ぎだなあ…」という間延びした時間がチョイチョイできるのが勿体なかった。
ただ客席が待ってるだけの時間ちょこちょこあったね…
覚醒シーンなんかは主人公たちが苦しんで転げまわったりしてる間に替え玉キャストと入れ替わってると思うんですが、
入れ替わりのタイミングも各キャラのシーン(立ち位置)で差が出るだろうし衣装の装着しやすさも個人差が出るだろうし、
なかなかスパッと出て来てもらえなかったなーというのは正直なところの感想でした。
ただ竜司覚醒シーンは結構再登場早くて気持ち良かった。難を言うなら早替えじゃなくて、
竜司の覚醒シーンそのものが舞台の幕をまたいだことかな!!そこで切るのか!! 以前P4舞台の2作目で、
舞台の脚本というよりアニメ向けの脚本書いたのか?って思えるぐらいの幕のまたぎ方された事があって、
テレビアニメのAパートBパート見てるんじゃねえぞおいと結構キレてた時期があったんですが、
さすがにそれよりはまあイライラしたわけではないから良いかな…。 そして今から「真の覚醒シーンどうなるんだ…」って顔をしている。バイク…。 覚醒した瞬間にヨハンナに跨っててほしい願望と「いやいやいやバイク一台用意させる気か」というツッコミが私の脳内で戦争始めかねない。
そして祐介の覚醒は「予告編の方が良かったよね」とか言われない事を今から祈る。
ペルソナ覚醒シーン、紗幕スクリーンへの投影の方がカッコよかったもんな… あと上の方でもちょっと書いたけど、
祐介の出番本当に今回「本当に要ったか?」って言うと全然削ぎ落とせる要素だったんですよ。
何せ「次はこいつの覚醒やるよ」っていう「予告編」が一番の出番なもので。
(舞台の予告編て何だ…って気持ちも別枠で発生してる)
(ただ、「予告編」のパフォーマンス自体は面白かった)
多分中の人関連での集客目的もあったのかなーと思うんですが、こんな事されたら腹立てる人もいて当然だと思うし
(実質登場時間10分あったかな…?)フォックス怪盗服・シャドウマダラメのビジュアルも出して来たら
基本は「お、ダイジェストしながらマダラメパレスクリアまでは行くのかな?」とか既プレイ勢でも想像すると思うんですよね…。
しかも、じゃあカモシダパレス編だけでしっかり〆れてたのかと言うと、祐介が終盤突然現れて街角で杏に声かけるくだりとかは入れ込んでくるという締まりの悪さがとても…ちょっとその辺は流石にどうなんだ案件すぎて…。
「予告編」もカテコの後のおまけだしなー… ちょっと最近ATLUS作品の宣伝と実物のギャップ関連でだいぶ信用が無くなって来た矢先だったので「舞台版でもこれか…」と思ってしまったことは否定できなかったです。
なので、2回目のP5舞台が出来たとしても実は真の出番に関しては期待できないかもしれないと思ってる。
今回の鴨志田編見る限り、女子キャラの扱いはおざなりって程ひどくはならないとは思うんだけど、
グッズの売り方とかああいうの見てるとあんまり信じても辛いだけかもなーーーという気がして困る。
けど次回作あったら一応観に行く程度には愛着はできてます。
あと、今回の舞台でギャグシーンを牽引してたの鴨志田と校長だったんですが、
鴨志田クラスのゲスキャラが客席愛されキャラみたいに声援もらったり笑い取ったりするの、(実際面白い部分もあったけど)
ちょーーーっと抵抗がありすぎたかなーーーー? 杏志帆の描写きちんとやってくれたのはありがたいけど、
その子らの直接の仇を「舞台では好感度上がっちゃうかもw」なんて演者が言ってたりして割とモヤモヤしたし、
ギャグで笑わされるたびに脳内に「ころすぞ」の四文字が浮かび上がって困った…。
役者さんのその客席持って行ける力量自体は良いだけに難しいな…。
あ、自分が書いたころすぞで思い出したけど冴さんが尋問室で鴨志田の写真を取り出すとき、
胸元からすっと取り出したものだから「カモシダ…コロ…」ぐらいのテンションになりましたね。羨ましい。私も自分の生写真冴さんのポケットに入れられたい。
あと、志帆の飛び降りシーンの直前に主人公が1ギャグやって客席笑わせてたのも「考えて!タイミング考えて!!!」ってなった…。
それ以外のギャグシーンなんかでは、牛丼屋で竜司とジョーカーが親交深めてる辺りどうも本当に牛丼が出てたっぽい…?(前から3列目までほんのり薫る食べ物的なにおい) 紅ショウガマシマシにされたジョーカーが全く手を付けてないのをいじる辺りが可愛くも面白かったんですが、
聞いた話マチネではそれ食べたジョーカーが咽たかなんかしたらしくて余計笑ったw スカルやパンサーのコードネーム決めるのもジョーカーの日替わりボケコーナーになってるのかな?
今回はスカルが「ブラックダイソン」パンサーが「レッドルンバ」にされててそのシリーズで是非とも今回登場してないキャラも命名してみてほしかったw 仲間を家電扱いにするなw
ざっくりメインキャラ個々の感想。
ジョーカー: ボケたがりのプレイヤーが背後にいそう。
歌の内容や回想の挟み方でジョーカー自身の心情がちょっと掘り下げられてるのは悪くないです。モナin鞄の演技が荒すぎて笑う。
怪盗服での仕草は中二病によるものなのか。
竜司: とても竜司。たいへんに竜司。主人公へのツッコミに忙しそうなところもなかなかに竜司。
あんまり自然に観てたから特に改まった評価をしてなかったけどすごく良かったのでは。
歌がラップ仕様なの驚いたしちょっと滑舌ついて行ってないなと思うところはあれどハマってて良かった。
モルガナ: 安定のモナダヨーさん…と思いきやちょっといつもの広報モルガナぬいとは違うかな?
心なしかモフモフしてるし、口元もダヨーさんより虚無感が薄かったような。
おてても招き猫的に手首がクイクイできて、肩回りの可動域も広いのか中の人の動きがいいのか
着ぐるみのわりにアクションは結構できてる方でした。しかしでかい。
杏: テンションや主人公たちへの好感度がまだ低いとき、鴨志田への反抗を示す際等の低音演技は本家より好みかも。
歌や声を張るところ、カルメンの声演技はちょっと物足りなかったかな。
ラスト近くにスイーツ頬張る杏殿可愛かったので、シリーズ続けばもっと可愛さ寄りの演技が見れるはず…なので続投あれば嬉しい。
あと、中の人としては杏殿の方とは別なんだけど、認知杏殿が映像出演じゃなくてびっくりしたね…!
私人の顔の見分けがゴミムシレベルなんで、なんにも違和感がなかった…!生水着!!!
冴: 立ち姿奇麗~~~~!!! 歌声もカッコよくて最高でしたので本当次回以降長めの曲をお願いしたい。
難があるとすれば、ご本人が優しめの顔だちなので(特に口元が常に微笑んで見える可愛らしさ)
冴さんのキツめの美人感がちょっと薄れることぐらいですかね。早く真と絡んでる所が見たい。
あと、物語後半まで舞台が続けられたらこの方がシャドウ冴さん演じてくれるんですよねという期待が強い。絶対お背中美しいに決まってるじゃないすか。
明智: 歌もダンスもバチバチに決めてこられて本当腹立つなこの探偵王子!
今回ゲーム内ではそこまでの出番は無いはずの所、ちょっと出番と心情描写が増えててかなり得なポジション
(とは言え全体の話を知らない人からするとこんな意味ありげに出て来て何も絡まずに終わった…となりかねない程度の出番だったかな…)
ところでテレビで事件の話するときの明智君噛んでませんでしたかね。私の耳が聞き取れなかっただけかな。
祐介: 役者さん自体はいい雰囲気だった、けど、祐介ファンは怒っていい。中の人ファンも怒っていい。
ごく個人の感想ですが、カテコで演者が一列に並んでるとき、祐介の人が「俺はなんでここにいるんだ…」みたいな顔して並んでるように見えて困ってしまった。 まあ、笑顔でそこに立ってる祐介もなんか違うしな…とは思うけどね…。
真(出てないけどいた!!): 冒頭ジョーカーがカジノパレス進むところもやるから、一応今回出て来てないキャラも台詞はあるんだよね…真どの台詞だっけ?とは思うぐらい元声優さんと似てるわけでは無い声だったけど。
で、件の「予告編」で後ろ姿での登場ではあるけど真チラ見せしてくれてそれは嬉しかった!!テンション上がった!!
ちなみに後ろの席の人も真推しだったらしくて息を呑む声が聞こえたし終演後に「にいじままこと」というフレーズを2,3回耳にした。わかる私も混ざってはしゃぎたい。
後ろ姿での登場とは言ったけど、実はスポットあたる前の紗幕の向こう側で、配置に着くため足場に上ってくる真が客席側を向いてるので、顔こそはっきり見えないけど制服姿の前面は見えてたんですよね。
これは客席の近さのおかげもあるのかな? アンサンブルの人たちが今SNSで「実はこの役やってます」的にオフショットをあげてたりするけど、真やってくれた方誰か知りたい気持ち半分、あの後ろ姿のイメージのままでいたい気持ち半分あったりする…
明かされてしまうと勿体ないような複雑な感覚。 実際はどんな人がキャスティングされるかなー。
シリーズが続くならとりあえずそれぞれ1回は観に行きたい、とは思うし、今回の分の円盤も買おうかな、とは思ってるけど、
こんな感じで進めて行って大丈夫?この先もこういう感じのまま?それは嫌かな!!! って部分も結構あるので(まあまあ書いた:全部じゃない)期待3分の1不安3分の2ぐらいの感じはあるかな…
とりあえず、物販で女性キャラグッズ買えないのどうにかしてほしい!ランダム要素のグッズオンリーとかきつ過ぎる!!
せめて女子キャラは2人1セットとかでもいいから任意で買えるもの1つぐらいは用意してよ…!
そんなわけでグッズはパンフしか買ってないのだけど、パンフだけ買うにしても長蛇の列を待たなければいけないの効率悪すぎるな…。
パンフだけ販売のスタンドとか無いのかな。
あ、開演前マナー喚起・再度開演前アナウンス・終演後とモナのアナウンスが入るのとても良かったです。
大阪公演だけかな、最後に「ほな、またなー♪」とか言ってたような。大谷ボイスが全てを癒す。
と言うかマナー喚起アナウンスがとてもわかりやすかったし、舞台前では撮影禁止の札を掲げた係員さんがしっかり立ってらっしゃるし、私がよく行く劇場もこれぐらいやってほしい…モナアナウンス流してほしい…どうにかしてくれよ劇団四○。(突然の流れ弾)