まとめ

“ ──最初は耳をつんざくような叫び声から始まった。 目の前に季節外れの霜煙が爆発のように広がったかと思うと、霧の中では自分の背丈の二倍もあろうかという影だけが動いていて、あの麻袋を被った青年はどこにもいなかった。 悪魔を自称していた童女はまるで雑巾のように振り回され、頭を壁ですりつぶされたかと思えば、レンガの奥にたたきつけられ胸から上が液体と化した。 息を整えた影が振り返る。どうやらこちらにも用があるらしい” ここからがいわゆる第二話ということで少し時系列を先取り。やっと煙草を売る話に。 上から押しつぶすと言うよりはフックのパンチのような形で頭を掴み、横のベクトルでたたきつけている想定 狼の首には麻袋と紐。人間状態から麻袋に顔を押しつけてそのまま袋を食い破るようにして狼の顔を露出させる。その過程で手で麻袋の紐を強く下に引っ張るのだが、紐は長く、手に巻き付けるようにして保持しつつ下にひっぱている。そして足下には体長に対して明らかに小さい鎖とおもりがある。 季節は春の終わり頃だが、狼の周囲に雹が降り、接地部分にだけ雪が残る...筈なのだがエフェクトが整理出来なかったため雪だけ描写。 服は学ランが元だが、やぶれた先を補うように先端部分から生物のモノとおぼしき毛が混じり始める。 人狼ははるか遠く離れた西の町で出没して女を通り魔的に殺しており、その現場と、人狼が遠目に映った写真が新聞に載っていた。 カエデはそれが写真に収められていること自体を不思議に思いつつも記事に記された日付と場所から、あまり警戒していなかった。