「啓蒙」

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“ 「君は...教会の信徒かね?その白髪で、巫女と歩いていたのだろう。」
──声が出ない。
「彼は私の元患者で健気に手伝ってくれているんだが...時々癇癪を起こすのが欠点でな。今回も君以外は上手に招待出来なかったようだ。」
真新しい医療器具、剥がれたタイルにさび付いたパイプ、血のこびりついた洗面台と小便器。床には見覚えのある学生服と肉片、吐瀉物が散らばっていた。

カエデは何処で目を覚ましたのか皆目見当がつかなかった。だがその矛盾に満ちた場所は「真新しい廃墟」と形容するのが適しているように思えた。

「教会と一緒にいた君のことが心配だよ、わかるだろ。」
血のついた刃物がカエデの首の周りを撫で、机の上に戻された。
「アレらを神の使徒か何かと勘違いしてなどいないといいんだが。」
「悪気はないんだが、時々その...彼らは狂ってるんじゃないかと心配になってね。」
「君は、教会が何をしているか理解した上で信仰しているのかね。」
男は落ち着いた口調で「授業」を始めた。
しかし血にまみれた刃物や肌に恐怖し、カエデはそれどころではなかった。”

カエデが復讐者(狂信者)に教会についてや、神と悪魔、金本位制と信仰について聞かされるシーン。
カエデは基本善人だが、それは保身から来る感情による結果の行動である。
この授業の際に四肢を失うと共に彼の保身からくる感情の出力先が変わる。
平たく言えば彼は自分以外を攻撃して身を守る必要性を覚えたのだ。
カエデは人狼の男に後片付けされそうになる時、煙草を一本もらうよう頼んだ。
煙草をくわえた瞬間、煙が部屋を包み込んだ。
ダルマはさすがに課題で描けないので、煙が包み込んだ後のシーンから次回となる。

最初の設定画を拡大した人は気がつくかもしれないが、この男の顔とカエデの成長後の表情を似せている。東京喰種のヤモリ、MGRのモンスーン、龍が如くの西谷等、敵からミームを意図せず継承する王道のアレ。

実は火元不明の右側にもいるがデザインが固まってないので若干変わっている

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