先生と取り立て屋 本編

【一】雲煙より来たる雷

自分で掛けているプレッシャーと自己肯定感の低さから神経衰弱気味になってしまった『私』こと先生は、友人の勧めでくらい色の海と常に曇った空ばかりが広がる小さな港町に引っ越してきた。

その引っ越しとほぼ同時期に担当編集者がこの世の者とは思えぬ美貌を持つ大男へと入れ替わる。

引っ越して二カ月、先生は原稿を借金の取り立て屋紛いに持ってゆく男の秘密を知ってしまう。


※インモラル的な表現が含まれます。グロはありません。


昭和初期~戦前の雰囲気だけ

・先生『私』

現在、神経衰弱気味な小説家。表情筋は基本死んでいるが、皮肉や卑下を言う時は口角が上がる時もある。

現時点では、取り立て屋には、なんだこいつ+おもしれー男くらいの印象。

ストレスの元である執筆は、手放せず今でも書いている。


・担当編集者『取り立て屋』

先生が引っ越してすぐに担当編集者となった美形の大男。

強引な面を持ちつつ、どうしてか先生に執着しているような面も見せる。

人を「人間」と言って区別するような物言いを時々する。


privatter 投稿日

『先生と取り立て屋①』2020.08.23


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