キハの夏

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今回のお題は「キハ」ですね。最近は電化の延伸で彼女たちの活躍の舞台も狭くなってきた…、というのは都市圏の話。当地九州では、まだ非電化の亜幹線、ローカル線が多く、気動車天国です。

描いたのは、新幹線博多開業と機を一にして新製されたかつての筑豊のクイーン、キハ67系です。その後、続々とご当地DCが開発されましたが、その走りともいえる彼女たち、2扉の転換式セミクロスシートという車内は後の京阪神快速電車117系に引き継がれた、当時としては画期的なものでした。わざわざこの形式の列車を選んで乗っていた頃が懐かしいです。

彼女らは、福北ゆたか線(筑豊本線および篠栗線)の電化により後輩の「赤い快速」ことキハ200系とともに筑豊地区を追われ、大村線の快速「シーサイドライナー」として活躍中です。車暦30年を数えても1両の廃車も出していない彼女らの、これからの末永い活躍を祈ります。(※2021年6月30日までに全車引退しました。)


イラストは、筑豊のボタ山の麓を走る国鉄色のキハ67系です。子供の頃、虫取りをしながら汽車を待った思い出とダブらせて描いてみました。余談ながら、北九州では国鉄~JRのことを「汽車」といい、「電車」というのは廃止された西鉄北九州線市内電車のことを指していました。


初出:ネコパブリッシング社「レイルマガジン」誌2005年10月(#265)号

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