「英血の教育者」
教育者《プロフェッサー》――それは自分の担当冒険者に助言を行い、成長を促す職業。
遥か昔、底辺ギルドを一から再建した一人の教育者《プロフェッサー》がいた。
そんな偉人に憧れた女性、アリアは夢に向かって突き進んでいた。
しかし、彼女は所属していたギルド『白金の刃』を解雇されてしまう。
その後、打ちひしがれてていたアリアだったが、一人の少年――シアンと出会った。
彼との出会いがほつれていた出会いの糸を直していくきっかけとなる。
最強の冒険者と呼ばれる者たちや世界一の大工、冒険者協会の会長など、彼女に教育された者は皆、大成していたのだ。
それもこれも彼女の規格外な教育方法によるもの。
しかし、彼女自身、自分が異常なことに気付いていなかった。
それもこれも、彼女が……英雄が住まう伝説の村に住んでいたため。
彼女にとっての常識は一般常識とはかけ離れていたのだ。
アリアが抜けた『白金の刃』は次々に不調が続き、不正なども明らかになる。
新たな人材、策略。どんな手を使ってでもロイドたちを蹴落とそうとするが、すべて空回り。
逆に『原初の剣』は底辺からの下克上に成功することに……
これは、英雄の血をひく教育者《プロフェッサー》が英傑の教育者《プロフェッサー》になるまでの物語――
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