なかこうじ研究所

痛め付けた飛段にサツキが激昂した訳を聞けばあまりにも飛段らしく自分勝手だった。いつもより厳しめに説教をした後一発蹴りを入れた。

サツキはというと俺の部屋で泣いていた。まだ怒っているのかと聞けば髪を切った事に泣いていた。伸びる物なのだからまた伸ばせば良いと言うも違うと。俺が手入れした髪を切った事に罪悪感を抱いていた。

あぁそんなもの、そんな風に思っていてくれたのか。こいつはどこまでお人好しなのだろう。優しすぎる。また伸ばせば良い。いくらでも手入れしてやる。

だがクナイで勢いよく切った髪は乱れてみっともなかった。俺がやってやっても良いが鋏を入れるとなるとそれは出来なかった。仕方なく手先が器用なサソリに頼む事にした。暁に入った当時のように切り揃えられ、どこか懐かしさを感じた。だが1つ縛りにすればいつものサツキだった。

これから飛段もいるとはいえ共に任務に行けることに喜びを自覚するのに時間はかからなかった。