時代ごとの羽織の流行(男物)
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時代ごとの男物の羽織の流行の傾向です。
明治から大正、昭和初期は丈の長めのものがよく見られたようですが、戦後、昭和中期には短いものが流行しました。
平成から現代はまた長めのものが流行りのようです。膝上くらいの丈が多いかなと思います。
男物では羽織紐(乳)の位置も時代で結構変わっていて、現代になるほど位置が下がっているものが多いです。
江戸時代は羽織は武士の着るものだったため、刀を抜くのに邪魔にならないように羽織紐の位置は胸のあたりと高めだったそうですが、刀がなくなり、次第に下がってきているようです。
現代では結び目の下の輪が帯にかかるほど下がっているものも見かけますが、溝尾くらいの位置のものをよく見ます。
これらは仕立てや好みもありますので、この時代は必ずこうだというわけではありませんが、こんな傾向があるという感じです。