待宵は褪せぬ面影と
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「約束したじゃないですか」
夏祭りを楽しんだノアは、透からまた出かけようと誘いを受ける。過去の苦い記憶が蘇り、曖昧な返事をするノアだったが、透は気にせずに日時を決めていく。
そして、半信半疑のまま迎えた、約束の日――。
霞む記憶を手繰り寄せたその先で、もう一度あなたに会えますか――。
時をかけて再び出逢った二人の、特別な愛の物語。