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最後の灯台守
¥550
web掲載作品、文庫化。
第二次世界大戦における、灯台守の話。
一万字程度の短編。
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大正の終わりから令和を生きた語り手の、静かな追想が描き出す奇譚。
灯台守の家族の牧歌的な生活は、戦争にかけがえのないものを奪われ、灯台とともに生きる語り手は人生を変えられてしまう。
癒しようのない傷を得てなお非情の運命の中、語り手は灯台について奇妙な話を耳にする……。
戦後を経て、長い時間の果てに灯台の技術も進み、前世代の灯台守の家族の歴史は幕を閉じて行く。
もはや自分と関わりのない新世代の灯台を訪れた語り手がそこで見たのは。
短編の枚数の中で、一つの人生が辿った悲しく美しい奇蹟を書き出した秀作。
《Review by Paromino4th》