暴食の掃除屋
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※説明文に死体のワードが出てきます!ご注意ください!!
死体回収の怪異(通称:掃除屋)
多腕の「切望の子兎」や他の怪異が出す死体を回収する“お友達”。
長いサラサラな黒髪とスーツに着物の羽織を着て頭にはカンカン帽を乗せて左手で杖を突いている。
レトロ風のハイカラな姿をした真っ赤な革手袋をつけた青年姿。
怪異たちの下を訪ね歩きながら死体を回収するのが主な仕事。
長い黒髪を伸ばしたりして床や壁に黒いシミを作り出しそこから真っ黒な狐を呼び出し“お掃除”をする。
全国各地にあるお稲荷さんが参拝をしてくれる人が居なくなったり社をとりつぶされたりと、
行き場をなくした狐たちを保護し食料を提供する代わりに使役している。
そんなことが出来る理由はこの青年がとある場所の有名なお稲荷様の魂を分けられた存在で、
各地の小さなお稲荷さんを統括管理する魂と同一だから。
なので神としての力はそんなにないものの一応特別な力は有しているため
自身では“怪異”と名乗って行動をしている。
神の魂から分けられているので人を自分で傷つけるという行為はしない。
だがお得意様である怪異に引き合わせたりという「縁を結ぶ」ことで小細工を行う事もある。
人を傷つけないが全くの戦闘が出来ない訳ではなく怪異や霊などが相手であれば杖に仕込んだ刀で排除する。
そんなことまでして怪異を名乗り怪異相手にお掃除の商売をしている理由は、
保護した狐たちに食料を与えて死なせないため。
狐は肉食なため簡単に食料を確保できず止むを得ずこの方法で確保したという流れ。
住処が無くなったとはいえ眷属を消滅させてしまう訳にはいかない。
しかし神の使いとして過ごさせるほど人の願いを集めた存在でもないうえに、
死体を食料とする事で穢れ持ちになるため裏方として働いてもらっている。