ファンタジー読み切り短編
銀漢の下で
「……他に貰い手が無ければ貰ってやる」
「私は絶対に虎丸様に嫁ぎます」
このときは、桜が毎年咲くように、この緩やかな縁がずっと続くことに微塵の疑いも持たなかった。
北の国々に桜の咲かない冷たい春が幾年も訪れるようになるまでは……。
化け猫の王と巫女の悲恋の物語。
読み切り・短編作品です。
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