聖女の託宣が下りたのにも関わらず、修行を重ねても聖女の能力が発現しないクラーラ。
ひたむきに修行を続ける彼女だったが、婚約者であるライノア王子や教会の人間から嫌味を言われる日々。
そんなある日、ライノアの進言により聖女託宣の儀が再び行われることに。
クラーラが儀式のために手をかざすと、勢いよく割れてしまう聖水晶。
クラーラはたちまち、聖女から国宝を壊した罪人として国外追放されそうになるが……?
絶体絶命のピンチを救ってくれたのは、隣国の若き皇帝だった――。
面識がないはずだが、どこか懐かしさもある彼と、新しい土地で愛をはぐくむラブロマンス。
著:森崎令子