こと雫-こころに名をつける
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かすみの先の真白に
潜り込んでは
私は輪郭を滲ませる
それは他でもない
わたしへの弔いの場として
わたしへの祈りの場として
【間】として問うため
見つけた先には
まだ見えぬ
滲む透明の【何か】が在る