こんにちは、クロスフォリオ事務局です!

今月の「小説」特集では事務局おすすめの5名のクリエイターによる珠玉の作品をご紹介いたします。

この特集を通して、あなたにとって新たな出会いや発見があることを願っております📚





『よわのつき』りんた

キーワード

#鉄道擬人化 #擬人化 #創作

あらすじ

時は昭和後期、彼らは月光型という愛称で呼ばれている寝台特急。新幹線の登場により、変わりゆく環境の中で葛藤する列車たちの物語。

事務局レビュー

寝台列車たちの擬人化という面白い切り口のジャンルに加え、新幹線の登場により寝台列車の運航が少なくなる様子を、人間目線ではなく列車目線で描く面白い作品でした。時代の移り変わりによって変化してゆく環境に葛藤する寝台特急たちに、現代の目まぐるしい変化の中を生きる自分達を重ねて読み進めてしまいました。理不尽にもやってくるその時に彼らはどうするのか、そしてその後を何を思って走るのか・・・




『現今のミュトス』項目集(狂愛のアツメ)

キーワード

#ホラー #怪異 #ファンタジー

あらすじ

「この世で最も恐ろしいのは『人間』という生物だ」

神や天使、悪魔や妖怪、夢幻の存在が顕現し200年以上経ったもう一つの世界。そんな世界になっても人の『思いの力』というモノはとかく強く、弱く、気高く、汚らわしく、美しく、醜悪だ。神など現れようと、人の心の在り方は今も昔も変わることはない。大都市郊外の街で何でも屋を営む藤代翔眞は、ため息交じりにいつもこう言う「この世で最も恐ろしいのは『人間』という生物だ」。

事務局レビュー

『神』の降臨後に起きた戦乱によって崩壊した島国を統制する大都市、神仰都市タカマガハラで何でも屋をやっている主人公。その世界観でわくわくしてしまいました。そこに転がり込んできた少女、菊乃塚梓は何か「黒い影」に追われていた。梓を助けるため、菊乃塚家の門をくぐった先で見たものとは・・・。手に汗握る怪異ファンタジーです!




『Outsiders』いぐあな

キーワード

#SF #読み切り #短編

あらすじ

『お母さん』のなかで暮らすサキは、ある日、ハラが連れてきた植物型可動生命体、ハナと出会う。急速な母星の環境悪化で非難してきたというハナの願いは……。

事務局レビュー

宇宙戦艦『お母さん』のなかで暮らすサキと、ハラが連れてきた植物型可動生命体、ハナたちの不思議な物語です。初めに語られた登場人物の素性があまりにも独特でどんな話が展開されるのかとわくわくしました!情景描写からこれぞSFな情景が想起されます。物語の結末も、匂わされたその先を想像してしまうSF映画のような読後感でした!




『美しい嘘』四十九院紙縞

キーワード

#魔女 #ファンタジー #魔法

あらすじ

暗闇の森に封じられた魔女ネリネは、ある日、森に捨てられたアルビノの少年と出会う。美しいものが好きなネリネは、少年を拾い育てることにする。理由はひとつ、「美しく殺してくれ」。

事務局レビュー

美しく殺してほしいと願う魔女ネリネと、魔女を殺したい少年ライ。壮絶なバックグラウンドを持つ二人が織りなす不思議な日常をつづる作品です。毎話冒頭でさらっと殺害失敗したエピソードが、なぜかほほえましくなります。二人で過ごすうちに変わっていく少年の心境や、魔女を殺す意味・・・。ぜひ最後までご覧ください。




『石川骨董品屋の陽気な泥棒』一石二蝶

キーワード

#骨董品 #怪盗 #泥棒

あらすじ

――――お宝は"石川"が頂戴致しました。 時は令和。世間では石川の姓を名乗る泥棒が世間を賑わせていた。 SNS上では「令和の石川五右衛門!?」や「義賊現れる!」「これこそ正義!」などと話題に。 賛否両論で大騒ぎのテレビ画面を喧騒とは無縁の 『石川骨董品屋』にて、ぼうっと見つめている店主の石川ユイト。 今日も今日とて、閑古鳥が鳴く店で気怠げに店番をしていると珍しく年若い女性が客として訪れる。 彼女は、とある絵葉書を売りたいと相談してきて――――? 盗みと共に悪事も暴く、泥棒"石川"の活躍にご注目!

事務局レビュー

『令和の石川五右衛門』と呼ばれる主人公。彼は石川五右衛門の子孫であり、骨董品屋の店主としての顔を持ちながら、巧妙な手口で盗みを働いていました。そんな彼の店にやってきた女の子と絵葉書をめぐる物語です。陽気な主人公のキャラクター性や、問題解決の手段が面白くどんどん読み進めてしまいました。盗まれた絵葉書とその行方とは!




他にも沢山の小説が投稿されていますので、是非素敵な作品に出会ってみてくださいね!

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