・ Short prologue in the Cobbitria ・


 常緑森の懐にくるまれた学術研究都市 キュルビス。 かなりの高度まで飛行できた者は、まるで数万、数十万の背の高い守護兵から大切に守られているように見えた、と言った。

 その森をとある方角へ、奥深く、奥深く進んだところに、突然視界が抜ける場所がある。マカデミーの飛行訓練庭くらいの面積があるだろうか。 “ここへ辿り着ける” 一部の者たちにとっては安全な環境なことから、物品の取引をする広場として使われるようになったのが、此処、Eklipse Markt - エクリプスマルクト -

 年におよそ4回、誰もが行き来できるゲートが開くが、今はその時間ではない。


 店番を頼まれているCobbitたちがひっそりと店を開いているようだ。