公開投稿
2025.08.18 01:18
暑い夏にホラーで涼しくなろうと試みた話
27
お久しぶりですね。毎日が暑くて大変です。ここ最近の私は外が暑すぎて労働以外では極力冷房のきいた部屋から出ないという怠惰の極めた生活を送っています。
ところで私は去年の夏からホラー作品を見るようになっているのですが、元々ホラーが大の苦手なのでかなり及び腰で見ています。どれくらい苦手かというと怖い場面を見るとしばらくは夜に思い出して布団を頭から被るくらいです。あとスマホで見るときには指で画面の大部分を隠したり斜めに傾けたりします。ホラー苦手な人にはきっと理解されるはずです。それでもなおホラーを見ようとするのは怖いもの見たさと名付けられるいけない好奇心ですね。
つい先日に『近畿地方のある場所について』を履修して、やっぱりああいう民俗ホラーはじわじわ怖がらせてくるから一瞬の驚かしが主体のジャンプスケアーよりも恐怖が長続きしやすいな~と思ったりしました。この作品は原作よりも先に映画を観て、映画の後に原作をカクヨムで拝読したんですが、どちらも映像/文章の特徴を活かした構成になっていて、特に映画は序盤の辺りは私が好んで見ていたアナログホラーのような雰囲気が漂っていたのでとても良かったです。
原作の後半で語られる「心霊現象に枯れ尾花を見る」話が実は印象に残っていて、というのも幽霊や、神、妖怪などのいわゆる実在が科学的に証明できない超自然的存在などは認識の生き物であると私も思っているからなんですね。SCP‐444‐JPなんかもそうですが、認識が彼らが実在性(と人への影響力)を持つことのトリガーになっているような気がしています。
ここでの「認識」とは、単にそれを知ることではなく、それについて知った人の中でそれが実在性を帯びたことを指しています。
なので、例えば心霊現象でいわれる〝物が勝手に倒れた‶ということを心霊現象ではなく「たまたま風か何かの外的要因によって倒れた」と解釈する人にはそれは「認識」されないということです。だからオカルト系に強い人は最初からオカルト的なものをオカルトとして認識すらしていない、なんて場合も。人間はそもそも認識なしに生きていける生き物ではないので、その人にとって「認識」できるものは第三者から見て非科学的であろうと幻覚であろうと実在するものになります。私やあなたが見る現実も要は人間の脳を通した認識を柱にして成り立っていますから、もっと言えば現実として見えているそれは「現実だと信じているもの」であるといえそうです。(幽霊が認識の中だけに棲む生き物であるからこそ、実際に存在していると多くの人が認識できる肉体を持った人間によるホラーが一番胸糞で怖く感じられるのかもしれませんね)
私はというと、幽霊かどうかはともかく魂が漂うこと自体はあるんじゃないかと思っている派です。ホラー苦手なので本当は否定した方が精神衛生上良いのかもしれませんが、昔に飼っていた猫が亡くなって間もないころに、私しかいない夜の自室で猫がいるかのような音がするといったことが一か月くらい続いていたので、こうした経験から魂がこの世に留まる現象はあると思いたくなっています。怖がらせられるのは勘弁したいですが。
同じ原理で神様や妖怪なんかもいるんだと思っています。というか、そう考えた方が世界は面白いのでそういうことにしています。
本当に怖いのは苦手なので心霊現象には遭遇したくありませんが。とにかく。
ホラー作品を見ていて気付いたのですが、私はどうやら人の顔を見るのが苦手らしいです。二次元のキャラクターに関してはある程度デフォルメがされているので平気ですが、リアルの人間の顔はどことなく苦手なんですよね。この感覚を正確に言語化するのは難しい……なんと言いますか、次が分からないからですかね……?あるいは生きていることが分からないことがいや?
私が苦手だと強く感じる人の顔は、多くが写真(画像)や映像です。リアルでの対面は相手との相性やその場の状況によってまちまちですが、写真・映像になると一気に怖くなります。何故なのかは分かりません……。画面を挟むだけでここまで変わるものなんでしょうか。ホラー作品だと人の顔を怖く思うよう加工されていたりなんだりするので、おおかたそのせいなんでしょうが、なら私に今みえている顔がこわくていやだと思うのはなんでなのか説明がつかないんですよね。私はいつだってこの顔がいやで、こわいなと思っているんですよ。ホラーよりもこれのせいな気がします。四六時中私のこと見ていますし、いろいろな呪詛を呟いてきますし、嘲笑もしてきます。私はこの顔のことがいやでこわくてきらいです。暑いのが苦手なのか外に出るといなくなるんですけど、一番快適に過ごせる自室にいると必ずこの顔もいるのが鬱陶しいです。顔というか、印象がもっとも強いのは目ですが、まあ顔です。
ずっと顔に見られていると言うと嘘みたいな話ですが、これは私の認識の中の話なので、私以外の人にとっては嘘で間違いないと思っています。むしろ嘘でない人がいたら心配になります。この顔のせいで私は時々精神的に不安定になってしまうので、他の人はそうでない方が良いです。多分この顔は幽霊とかではないと思います。パーツが不規則だとかSCP‐2493‐JP(すごく怖かった)みたいにぐちゃぐちゃになっているとかではなく、本当に普通の顔だから、ただの顔のはずです。やってくることは上述したことだけです。
ホラーを怖いと思うか思わないかはやはり認識がどうであるかにかかっていそうです。暑い夏にはホラーで涼しくなろうとはよく聞きますが、普通に冷房つけて水分とってアイスとかを食べた方がちゃんと涼しくなれると思います。ホラーを下手に見ると(私の場合は)体調崩したりするのでみなさんはしっかり暑さ対策をしましょう。私は早くホラーを克服したいです。
すごい深夜の更新で短めになってしまいましたが、今回はここまでにします。
おやすみなさい。本当の安心を得られる夢を。