公開投稿

2024.02.15 20:04

リュパンの夜って、こう

結ばれて同衾するようになったリュパン、毎夜パンドロがリュール様の抱き枕になるさま(パンドロは慣れるまで真っ赤になってなかなか眠れない)が容易に目に浮かぶんですけど、たまたま寝返りを打ったリュール様の腕からパンドロが転がり落ちてすぅっと夜風を感じた時は、パンドロのほうからリュール様の背中にそっ…と近づいてぴったりくっつくんですね。

「リュール様のお背中、すごく大きいってわけじゃねぇけど……頼もしくて、あたたかいな……」

そう思って安心した頃には幸せな夢の中…なパンドロにリュール様が気づくのは難しいけど、ふっと腕の中に大切なひとのぬくもりがないことにハッとして目を覚ます瞬間はあるんですね。そして背後には落ち着く熱源。振り返って、いつも寝つきの悪いパートナーがすよすよ心地よさそうな寝息を立てているさま、ささやかに上下する頭部の髪を見て、幸せだなぁ、と思った頃にはリュール様もまた眠りに落ちているんですね。千年ではなく、一晩ごとの、ね。