公開投稿

2024.10.25 11:43

感覚過敏と学校生活

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感覚過敏がある。しかも強いものが昔から。まだ詳しく検査を受けていないので、私の感覚と先生の予測のままだけど。思えば学校の時から日々の生活が辛かったような気もする。教室は視覚的にも聴覚的にも情報量が多く騒がしかった。目がチカチカしてうるさくて休まる空間なんてない。学校とはそういうものなのかもしれないけど。

少しでも集中が途切れると人の話が聞きにくくなったのも辛かった。今でこそわかるが感覚過敏にプラスして、人の声を聞き取りにくい特性があるのもきっと学校生活が辛い原因だったのだろう。友達の話が全く聞き取れなくて何度も何度も苦労した。

学校の先生というものはとにかく忙しいものなので、私みたいに成績ばかりが優秀で手のかからない子は、どれだけ苦しんでいても見逃されるものなのだろう。実際私自身が辛さをはっきり理解できていなかったので「なぜだかわからないけど辛い」としか思えなかったせいもある。自覚すらしていない問題を解決するのは不可能だ。その結果、私は辛さを解決できないまま大人になってしまったのだった。

感覚過敏はどうしたら治るのだろうか。というか、治るものなのか。今さらりとネットを見てみたところ、症状に合わせて周りの環境を変えていくのが主な方法らしい。そりゃそうだ。ブルーライトメガネをかけたり、マスクをつけたり、ヘッドホンをつけたり。そんな感じで対応していくらしい。なるほど、情報量をカットすることが大事なのだろう。誰だったか、カウンセリングの先生だったかが言っていたことを思い出す。言い換えれば自分の好きなもので周りを囲むことが大事なのだろう。嫌な刺激を遠ざけ、気に入ったものだけをなるべく周りに置く。そう考えるとなかなか悪くはない。私からすれば必死にしていることではあるけども。

何かと注文が多い体で生きていく。やれ眩しいだの、やれ音がうるさいだの。そんな体で生きていく。それは本当に不便なことだ。いつかこの体質にもメリットが見出されることがあるのだろうか。そんな日が来ることを騒がしい世界で夢想するばかりだ。