何者

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時透の美。

それを盲目の悲鳴嶼は見ることが出来ません。

彼は純粋に時透を愛している訳ですが健常者の冨岡は

時透の美は美しすぎると評しています。冨岡は時透から怪しげな

空気感を感じ取っています。

冨岡は時透を怖いとも評しています。

そう冨岡は時透から見えない何者かを感じ取っていた、と言うのを考えた時に

江戸川乱歩先生の小説タイトルとリンクしました。

何者の正体こそ死神ですが悲鳴嶼が時透に惹かれた理由はそこにあると考えています。

悲鳴嶼は恐らく時透の正体を知っているでしょう。

知っておきながら彼の恋心は熱く燃えるのです。

悲鳴嶼にも心に刃はきっとあるでしょう。

ですが何もかも時透無一郎に宿った死神に支配されることさえも悦びで、至高の愛の形として

悲鳴嶼は心の刃を置いてるのだと私は思うのです。

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