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四十九院紙縞
10月4日（金）/（２）――その偽善的な配慮に、どれだけ僕が吐き気を催していると思っている。
10月5日（土）/（３）――「僕も、コマと過ごす時間が増えて、すごく嬉しいよ」
10月2日（水）/（４）――「ワタシの帰るべき場所は、この神社なのだ」
10月7日（月）/（１）――僕の声は、明らかに動揺して震えていた。
10月5日（土）/（５）――その透き通るような歌声は、美しく秋の神社に響き渡る。
10月5日（土）/（８）――「ワタシがこの神社に居着くことになった理由を、聞いてくれるか？」
10月5日（土）/（６）――「アキに聞いてほしいことがあるのだ」
10月5日（土）/（７）――「ワタシは、アキに嘘をついていた」
10月2日（水）/（１）――「――やあ人間。ワタシの神社で、一体なにをしているのだ？」
10月2日（水）/（３）――「う、ううう敬え人間！」
10月3日（木）/（４）――それならもう、狐だろうが犬だろうが人間だろうが、なんでも良いか。
10月5日（土）/（９）――「ワタシは、学校から逃げたのだ」
10月5日（土）/（１０）――「コマ一人ぐらいなら、こっそり家に入れても、ばあちゃんにもバレないと思うけど」
10月3日（木）/（３）――それは可哀想なやつに声をかけた自分に酔い痴れたい人間が吐く言葉だ。
10月7日（月）/（５）――急げ、急げ、急げ。
10月7日（月）/（２）――不安が、恐怖が、一気に僕の身体を支配する。
10月4日（金）/（３）――「歌は良いぞ。聴くのも歌うのも、全部楽しい」
10月6日（日）/（１）――悪夢の正体は、間違いなくこの猫だった。
10月3日（木）/（６）――溺れてしまうくらいに苦しくて。 けれど、心地の良いものだった。
10月26日（土）/（２）【完】――「アキと出会えて、本当に良かった」
10月7日（月）/（３）――「僕、急いで友達を助けに行かなきゃいけないんです」
10月7日（月）/（４）――大切な友達のために、足を止める気はなかった。
10月4日（金）/（１）――都合の良い親友も、異世界も、異能力も存在しない。
10月6日（日）/（３）――「中学生の女の子が行方不明になってるって、村で噂になってきてる」
10月4日（金）/（４）――「狛犬豆知識なのだ」
10月5日（土）/（４）――「つまり、狛犬であるワタシに狐面が似合うのも道理のうちなのだ」
10月5日（土）/（１）――なんとなく、あの少女のことは伏せておいたほうが良い気がしていた。
10月6日（日）/（２）――「いたいけな少年の夢を壊してしまって、本当にすまない……」
10月3日（木）/（１）――貸してもらったハンカチを返したい。
10月26日（土）/（１）――この曲において、僕のお手本はいつだって神社で聴いた、あの歌声だった。
10月3日（木）/（５）――歌がこれほど力のあるものだなんて、思いもしなかった。
10月7日（月）/（７）――僕の所為で、また、大切な人が死んでしまう。
10月4日（金）/（５）――今日会えた人と明日も必ず会えるなんて保障は、どこにもないんだ。
10月7日（月）/（６）――「……でたらめを言うな」
10月7日（月）/（８）――「だから行こう、アキ」
10月2日（水）/（２）――「人間と会うのは久しぶりだ。ふふ、興味深い。なあ人間、ワタシと少し話をしないか」
閑話/「またね、アキ」
10月5日（土）/（２）――点在していただけの事実が、繋がろうとする。
10月3日（木）/（２）――全く、本当に都合の良い夢だ。
