画像生成AIの不使用について

アジャイルガバナンスの考え方に基づき、 アオまる自身の画像生成AIに対するルール・姿勢をここに示します。

なお、下記3のとおり、結論としては画像生成AIを使用しないこととします。
 


1 これまでの画像生成AIへの向き合い方

アオまるは2022年9月より、画像生成AIの使用について次のようなことを行ってきました。
・AIイラストの存在の周知 ・生成画像の掲示
・イラスト分野への活用の検討
・成人向け分野での需要供給研究
・画像生成AIを用いた新たなビジネスモデルの検討
・著作権法及び個人情報保護法周りなどの法律構造、解釈やその変遷の紹介
 
 

2 現状の画像生成AIが抱える問題

アオまるは現在の画像生成AIについて、以下のような課題・問題があると認識しています。

・無断での学習方法が倫理的に許されて良いのかという点
・データセットに成人向け画像やそれに係る児童の画像、本人が同意していない顔写真などの画像が含まれている点
・前項のデータセットから作成された学習モデルが無秩序に配布されている点
・SNSやインターネット上のデータ商品が生成画像で溢れ返り、目的の商品や画像を見つけにくくなっている点
・ディープフェイク画像が生成され、誤った情報が以前より容易に流布できるようになった点
・i2iの機能により著作物を使用して再生成することで、著作権侵害や著作者に対する精神的苦痛が発生する案件が多発している点
・特定のイラストレーターの画風を真似することができるLoRAファイルが無秩序に配布され商用利用されており、当イラストレーターの利益を不当に侵害しうる行為が多発している点
・実在する俳優等の肖像権や精神的苦痛を無視したフェイク画像が生成されている点
・版元の許可やガイドラインへの準拠なくキャラクターの二次創作物が生成されている点

・児童の裸体等の写真に似せた生成画像が販売されている点
・特許トロールのように、著作権トロールが発生する懸念があると言われている点
・イラストレーターに対し、当イラストレーターが制作した画像をi2i処理した画像を見せつけたり、AIのほうが優れているなどと伝え、精神的苦痛を与える事件が発生している点
・AIを使用した者に対する過剰な批判や晒し行為が平然と行われている点
・AI推進派とAI反対派の対立が大きくなり、炎上や煽動を狙う行為が行われている点
・その他経済的、精神的苦痛を与える行為が行われている点
 

3 アオまるの画像生成AIの使用等について

アオまるは画像生成AIの使用等について、次の通りとします。


・アオまるは、イラスト等著作物の制作において、画像生成AIを使用しません。
・しかし画像生成AIの技術自体は革新的で経済的にも非常に有用な技術であることから、今後この方針が変更となる可能性があります。その場合は何かしらの形で表示を行います。
・アオまるは所謂AI推進派及びAI反対派等には立たず、炎上や煽動などの行為には一切関与いたしません。
 

 

(参考:アオまるの画像生成AIに対する考え方)

・生成画像については、創作意図・創作的寄与があればその人の「創作物」として尊重すべきである
・現状のデータセットについては問題があるという指摘はあるが、著作権法30条の4に規定される著作権が及ばない場合に該当するため、当データセット及びそれを利用し作成された学習モデルについても、法的問題はないと考える
・生成物が法律や規約等に違反したものでなければ問題ないと考える

・一方で、画像生成AIには倫理的な問題についての議論が十分ではなく、炎上等のリスクも存在するため、当面の間は画像生成AIを使用しないこととする
 
 
以上